ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.5.23 Zoomミーティング三昧で充実の土曜日

2020-05-23 22:23:07 | 日記
 昨夜は夕食後、息子からZoomミーティングのご招待(!)があり、リビングでお喋りに参加すること2時間。夫と私が別々のアカウントで参加する(3人以上のミーティング)と、40分で自動的に切れてしまう(無料版の定めである。)けれど、こちらが1つのアカウントで入室すれば時間制限がないからそのようにせよ、との指示があった。

 夕食を摂っているあたりから、いまいち調子が悪くなり、喋ると咳き込みが止まらなくなっていた。そのため、私はリビングのソファに横になりながら、時々ぼそりと喋る程度でほぼ聞き役に徹した。一方、息子は相変わらずのハイテンションでよく喋ること喋ること。最後は息子と夫の会話を聞くだけでもぐったりしてリタイアさせてもらった。

 これまではSkypeでのやりとりだったけれど、なるほどZoomは会議用のツールだけあって情報共有等をするにはとても便利なものだとしみじみ。
 息子の住む関西では緊急事態宣言が解除された。残る一都道三県もこのまま減少すれば週明け25日には解除の判断があるようだ。

 土曜日。今日も曇天の予報。
 土曜日の贅沢、ベッドで朝の連続テレビ小説のおさらいを見てから、のろのろ起きる。今週は学生時代からこれまで、どれだけ歌ってきたかわからないほど慣れ親しんだ応援歌“紺碧の空”の産みの苦しみの週だったので、結構楽しんで視られた。まあ紺碧の空どころか日照時間ゼロの週だったのがなんとも皮肉なことだったけれど。
 夫が用意してくれた朝食を有り難く頂いた後は、WOWOWで録画した邦画を1本観た。天気予報は、嬉しく外れ、昼前からは太陽が少し顔を出して気温も上がってきた。
 夫がご馳走してくれるという(給料日後の週末で気前がいい。なんと言っても緊急事態宣言中、一切飲み会がないので、お小遣いを使わないらしい。)ので、ランチと買い物に出かけた。青空を見たのは6日ぶりのこと。久しぶりにレストランでデザートまで美味しく頂いた。遅い時間だったけれど、ぽつぽつとお客さんが途切れずに入ってきていた。とはいえ、いつもは数人いるアルバイト嬢の姿は見えず、店長一人でサーブして十分間に合うくらいだったので、まだまだ空いているといえよう。

 ここ数日お腹を酷く壊すことはなく落ち着いてはいた。けれど、調子に乗って頂くと痛い目に遭うのは分かっているので、控えめにして夫に大分渡した。にもかかわらず、食後はまたお腹を壊してしまった。
 知らないうちに1軒レストランがオープンしていた。オープンのチラシが入ったかどうかもわからなかったが、緊急事態宣言中のオープンではなかなか大変だったことだろう。
 食料品等を最低限買い、2時間ほどで帰宅した。やはり人出は大分増え始めているようだ。

 帰宅後はZoom三連ちゃん。1つ目はヨガスタジオ主催の30分クラス。美バストクラスということで、大胸筋や肋骨周りのマッサージがメイン。立ちポーズはなく、ゆったり。胸部を入念に解してすっきりした。大胸筋周りは傷口もあるし、痛いので普段はあまり積極的に解せないのだけれど、ここが解れると呼吸がとても楽になる。

 そして2つ目のミーティングはキャンサー・ソリューションズ(株)さん主催の「転移性乳がん患者さんのための新型コロナウィルス感染症Zoomセミナー」。
 “新型コロナウィルス感染症の拡がる中、転移性乳がん患者さんは不安な気持ちを抱えながら治療を続けています。通院、治療の中で、どのようなことに注意をしたらよいのか、国立国際医療研究センター 乳腺・腫瘍内科 下村昭彦先生にお聞きします。”というご案内を10日ほど前に頂き、申し込んだもの。40分ほどの時間だったが、50人近い参加者があった。

 予め参加者から集まった質問をファシリテーターの桜井さんがまとめつつ先生に質問し、それに先生が答えてくださる形での進行。これはABC( Advanced Breast Cancerの頭文字をとったもので、転移性乳がんを意味している。) Project/ミニセミナー④で、転移性乳がん患者さん、家族を応援するための教育・啓発プロジェクトの一環だ。そのため対象が絞られており、本当に聞きたいことが具体的に聞けて、有意義な時間だった。

 若干の休憩時間を挟み、3つ目は同じくABCミニセミナーで、「ABC5報告会」。3月末に第1回があり、毎回シンポジウムに参加されている桜井さんから概要や目的についての報告だった。一昨年訪れたリスボンの街の懐かしい風景や美味しかったエッグタルトの話題も出て、楽しめた。
 今回はその2回目。“2019年11月からポルトガルのリスボンで開催された国際シンポジウムの概要や目的、そこでのセッションの様子などを2回に分けて報告します。2回目の今回は、セッション終了後に開催された、ワークショップについて報告、皆さんと一緒に世界のABCを考えてみたいと思います。”という触れ込み。

 こちらも40名を超す参加者だった。新しい試みとしてブレークアウトセッション(小グループでのディスカッション)があり、私は6名の再発グループに振り分けられた。Zoomのこんな機能もすごいな、と思う。スタッフのFさんがファシリテーターを勤められ、各々が自己紹介をした後、シンポジウムと同じ10つの課題のうち各人が今後目指したい3項目を選び、グループごとにまとめて発表するという職場の研修さながらのドキドキの時間を過ごした。

 私は、QOLの向上、チーム医療、啓発活動を選んだ。看護師、医師、企業、混合(色々な立場の方たちの参加)チームそれぞれの発表を聞くのもとても興味深かった。私たちのグループは全員が首都圏在住だったが、日本全国からの参加があり、お話を聞きながら気づくことも多く、満足の行く1時間。瞬く間に時間は過ぎ、まとめの後はアンケートにお答えし、いったんここでお開き。
 その後も情報交換ということでミーティングは続き、30分ほど延長して最後まで出席した。7月には瞑想ヨーガのミニセミナーで講師を担当させて頂くこととなっており、ご紹介に預かり、身が引き締まる思いだった。

 昨日の在宅勤務はいつものように1歩も外に出ずじまいだったが、今日は打って変わって活動的。映画を観、外の空気を吸い、太陽の光を浴びた後はちょっぴりヨガをし、2つのセミナーで学び、てんこ盛りの充実した土曜日だった。
コメント (2)
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