ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.5.27 4か月ぶり造影CT、頸部から骨盤 

2020-05-27 21:44:02 | 治療日記

 昨日は曇天から小雨になり、気圧の変化のせいか胸痛がかなり辛かった。今日は少しお天気が回復してくる予報だったけれど、湿度が高く蒸し暑かった。アップダウンの多い地形だからか、マスクをしたままの移動がとにかく息苦しく、体力を奪われる感じがする。

 パージェタ・ハラヴェン・ハーセプチンの3剤併用を始めたのが去年の3月。副作用のためハラヴェンを3か月で休薬して2剤にしてから間もなく1年になる。未だハラヴェンの副作用である手足の痺れや痛みが軽快しないし、パージェタの副作用であるお腹の緩さや頻発する下痢にも毎度悩まされている。今回は、マーカーが漸増していること、胸痛や息苦しさ、空咳等の自覚症状もそれなりにあることから、6月以降新薬エンハーツへの治療変更も視野に入れ、ハラヴェンを休薬し2剤での治療の効果測定のための造影CT検査だ。 

 昨日は会議のため、午前中出勤して午後から在宅勤務。今日は午前中は在宅勤務となり、その後、自宅から昼食抜きで病院に向かった。出がけにまた下痢。朝から三回のお通じである。お昼を食べていないのだから大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせて電車に乗る感じだ。
 
 今日も着替えをしないでよいようにブラトップ、金属やプラスチック等が一切ついていないニットのスーツにした。手指の痺れや痛みで、アクセサリーの小さな金具を止めたり外したりするのが難しいので、装飾物の類もなし。25度の夏日になりそうということだから上着もなく、身軽なままCT装置に寝っ転がれる。病院滞在時間は短縮、糊のきいた検査着を汚すこともなく一挙両得である。

 予定通りの電車に乗れてスムーズに移動。最寄り駅の軒先にはお馴染みの燕の巣があるが、三密ならぬ二密(密集、密接)で、大きくなった雛たちが落ちそうになりながらギュウギュウのおしくらまんじゅうだ。通りがかる人達皆が目を細めてスマホを向けて撮影中。

 車内で酒井順子さんの「男尊女子」(集英社文庫)を読み始めた。帯には「女性差別の半分は、男尊女子が作っている!?貴女の中の”男尊女卑“意識に気づく20章」とある。久しぶりの酒井節炸裂にむむむ、なるほどなあ、と頷きながら頁を繰る。瞬く間に病院最寄り駅に到着。予約時間の20分ほど前に病院に入った。自動再来受付機は待つことなくすんなり。先にお手洗いを済ませて2階の放射線受付へ向かうと、待合椅子に座っている方もゼロ。ソーシャルディスタンスのために、椅子が間引きして置かれている。

 殆ど待たずに受付が済んでCT準備室の前廊下へ移動出来た。ここでは数人が待っていたが付き添いの方もいた模様で、すぐに準備室で名前を呼ばれ、予約時間の10分前には入室。荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は太くて採血の時よりもずっと痛い。今日の看護師Mさんは早業だったけれど、痺れはないもののかなり痛かった。

 10mlの生食入りシリンジだけ渡され、点滴棒はなし。早めに呼んで頂けるかな、と取らぬ狸の皮算用をしていたが、とんでもなかった。前に入った車椅子の高齢女性が、撮影後、腰が痛いと起き上がれなくなって、「助けて」と言っている。付き添いの方も困り果てているご様子。何とか皆で起こして車椅子に乗せて出てきたけれど、無事お帰りになれただろうか。そんなわけで予約時間を10分ほど遅れて呼ばれた。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なし、次に造影剤を入れて、2回の撮影。この流れはもうすっかり慣れたものだ。所要時間は10分とかからない。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いがツーンと鼻を突くし、ここ数回は味覚にも嫌な後味の刺激があって、口の中があまり気持ちよくない。たちまち造影剤が体中を駆け巡り、体の芯までカーッっと熱くなってじーんとする。マスクをしているから息苦しく、撮影中咳き込んでしまっては大変なので、この時だけ「マスクを外していいですか?」と片方のゴムを外してずらさせて頂いた。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して終了。なんとか咳も出ないで済んだので、マスクを定位置に戻す。別室から出てきた看護師Mさんから「止血しておきますので、10分ほど外廊下でお待ちください。」と言われ廊下に出た。時間が来て外して頂いたけれど、テープがかなり出血で汚れていたので貼り直して頂いた。まだ血が滲んでいる感じだったので、さらに綿球で圧迫。

 会計に向かうと、待合椅子がそれなりに混んでいる。空腹でクラクラする。なかなか電子掲示板に番号が出てこない。結局、30分ほど待って自動支払機で8千円ほどカード支払。本日の病院滞在時間は1時間半弱だった。間もなく3時、ランチタイムが終わろうとする時間である。

 外に出ると日が出ていて蒸し暑さが増している。駅ビルはまだ一部のみの営業で、飲食店はテイクアウトのみと貼り紙がしてあったので、結局またタイ&インドレストランに。ランチタイムはちょっと過ぎていたけれど、入れてもらえた。貸し切りだった。

 カレーランチを頂いていると学生時代のお友達Rちゃんからメッセージ。ゆっくり会おう会おうと言っているうちにコロナ騒ぎになってしまい、当分難しそうなので、とリモートランチ会のお誘いだった。あれこれ応答しながらランチを頂いていたら、1時間近くが経ってしまい、早く閉めたいと思しきお店には申し訳ないことをした。食後のお通じは下痢ではなくほっとする。
 帰路の車内は往きより大分混んでいたが、無事席を確保出来、読みかけだった文庫を読み切れた。
 
 帰宅すると生協のお届け物が届いていて、よいしょよいしょと収納。今日も結構な数の欠品があったが、それ以外にも不足のものがあり、確認の電話等をしていたら貧血で具合が悪くなった。前回前歯を折った時のように倒れたら大変、と早々にリビングのソファに横になっていたら、夫が帰宅した。
 夕飯の支度も出来ずじまい。お昼を終えたのが夕方だったし食欲もないし、お腹の調子もイマイチだと言うと、夫がにゅう麺を作ってくれた。有難く頂いた。申し訳ない。食後に食洗器と洗濯機を廻して洗濯物を干し、お風呂を洗っただけでまたぐったり。

 明日は復活していると良いのだけれど、足の裏の痺れが酷く痛むし、なんだか冴えない夜である。
コメント
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