ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.6.11 梅雨入りとともに思うこと

2020-06-11 20:55:20 | 日記
 予想通り、関東地方も梅雨入りである。
 朝からいきなり湿度が高く、かなりの蒸し暑さ。昼には天気雨のようにポツポツと雨が落ち始め、日傘のつもりで持って出た傘が雨傘になった。

 前回の治療から1週間余り。いつもながらいよいよ下痢が酷くなっている。
 朝も昼も、食事をするとあっという間に下ってしまう。前回(脱水症状からか失神して前歯折ってしまいました事件)の二の舞だけは踏むまい、と頑張って水分をせっせと摂りつつ、食事も頑張って摂っているのだけれど。食欲旺盛かといえば、常に腹痛を抱えているわけだから、そうでもない(今日も元気だ、ご飯が美味い!の夫が羨ましい。)。

 気圧の変化のせいもあるけれど、胸周りに加え、これまで痛まなかった右腋周辺も痛み始めた。このしつこく嫌~な痛み。そうだった。右肋骨にも転移していたのだった、と思い出す。こうして真面目に治療を続けていても、病気というものはずっと眠っていてくれるわけではなく、スローテンポとはいえ着実に進行するのだなあと改めて思う。

 いつもいつも痛みを思いながら仏頂面をしているわけではないけれど、これからの季節、一言で言って楽ではないなあと思う。
 梅雨時の気圧変動による痛みと、マスクがよりその辛さを増強しそうな蒸し暑さ、頻繁な下痢による体力消耗。

 新しい治療薬が奏功することを信じてトライするしかないのだけれど、投与後にどんなダメージがあるのか、身体がうまく受け入れてくれるか、落ち着くまでは当分ドタバタしそうである。頼みの綱、エンハーツはカドサイラ(T-DM1)同様ハーセプチンとリンクしている薬だから、通常細胞には直接作用しないものである。とはいえ、普通に投与されるものよりも断然強力な抗がん剤であることに違いはない。カドサイラの時も回を重ねるごとに副作用は蓄積されていったのだった。

 発売から間もないこれほど新しい薬を使わせて頂けるという恵まれた環境には感謝してもしきれない。この気持ちは事実だけれど、エンハーツがあるから安泰ね、と能天気に構えてもいられない、というのが正直なところだ。

 新しい薬を投与するということは、何を隠そう自分の身体で人体実験をすることなのである。やってみないことにはわからない。けれど、効くことを信じて進むしかない、のである。
 頑張って効いてもらわないことには後がない。

 主治医は(タキソテールで酷い目に遭った私がタキサンはもうノーサンキューであることを知っていながら)こっそり「(痺れの副作用はあるけれど)パクリタキセル(タキソール)は残してありますからね~」と仰るのだけれど・・・。

 もはや生きてる限り禿げ頭、なのである。くすん。

 記録のために。
 月曜日に届いた今月初めてのお花。蕾がたくさんついた黄色とオレンジのLAリリーが3本、紫のネギ坊主のようなギガンジュームが2本、ソケイとアレカヤシが1本ずつ。
 花言葉は「純潔」、「くじけない心」、「可憐」、「元気」。ガラスの花瓶に投げ入れた時は硬かった蕾が、この暑さであっという間に開いて凄いボリュームになった。しょんぼりしている場合ではないよ、と言われている気分である。








コメント
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