ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.8.14-15 エンハーツ2クール目投与後9-10日目のこと 嘔気再燃、体力低下

2020-08-15 21:11:27 | 日記
 金曜日。在宅勤務日。
 明け方、腹痛で目が覚める。軟便、泥便と進み、お腹を壊す。あ~あ、またかという感じ。いまなお常時生唾が出ていて、気持ち悪さのために、食事前にナウゼリンを飲まないことにはモノが口に入らない。
 夫を送り出し、静かに一人で勤務開始。マスクなしでいられること、腹痛でも気兼ねなくお手洗いに立てることが有難い。在宅勤務の日には、ポストに夕刊を取りに行く以外1歩も歩かない生活にももうすっかり慣れた。それでもこんな猛暑日には、朝にベランダで洗濯物を干し、昼休みに取り込むだけで外気はもうイナフという感じ。とはいえ、一日冷房の室内にいるとやはり足が浮腫み、身体がだるくなる。

 夫が、今日は仕事が終わった後に美容院を予約しているので帰りは遅いし、夕飯も要らないという。はて、このまま一歩も外に出ず、昼も夜も冷凍食品の食事ではあんまりだなあ、と思う。スマホで検索したら勤務終了後に家を出ると丁度良い時間に始まる邦画があったので、シネコン迄歩いた。
 日は大分傾いているが、まだ日中の熱がしっかと残っている。暑い。マスクをするとすぐに息切れがして、息苦しくなる。なんとなく胸部の圧痛もある。このところコデインだけでずっと痛みが治まっていたのだけれど。

 団地の敷地内、坂道を降りる所に鉄砲百合が咲いている。花びらの裏が純白で薄緑の筋が透き通るように美しい。ふと見ると、何か茶色いものが・・・蝉の抜け殻だった。あまりに面白い構図だったので、写真を撮って家族LINEに送る。蝉時雨の賑やかな夏の夕暮れである。

 映画館は一人おきで、後方の良い席はほぼ埋まっていた。それでも30人ほどか。定員の5分の1程度の入りだ。かつて家族で何度か旅したマレーシア・ランカウイ島が舞台だと知り、懐かしい風景が見られるかと思ったけれど、ほぼホテルとプライベートビーチだけだったので、それには裏切られた。それでも綺麗な海、豪華なホテル、目の保養。先日急逝した若手俳優の元気な姿があり、複雑な気持ちになった。
 映画の後、夫と駅前で待ち合わせ、夫はお茶で私は遅い夕食。さすがに空腹だったけれど、かなり胃が小さくなっている。

 帰宅すると、何やらムカムカしてくる。ろくに食べてもいないのに、お腹がぐるんぐるんして生唾が止まらない。気持ち悪いのに嘔気だけで吐こうとしても吐けない。お風呂に入るのも様子を見ながら、気持ち悪さが落ち着くまで待つ。お腹が詰まっているのか、排便はあったが、全然スッキリしない。そんなこんなで日付が変わってしまった。ナウゼリンを就寝前に飲んだけれど、ベッドに入っても気持ち悪さでなかなか眠れなかった。ああ、いつまで続く、この気持ち悪さ・・・である。

 土曜日。終戦記念日。
 昨夜は本当に苦しかった。朝はまた腹痛で目覚める。軟便で止まりほっとする。今回はアドソルビンを1度飲んだだけで、まだロペミンのお世話になっていないからいい感じだ。
 確か前回は10日目にあたる土曜日、酷い下痢をして酷く憔悴したのだった。それでも相変わらず嘔気はあり、生唾も出ている。

 だらだらと起きて、軽い朝食。夫が用意してくれたものを有難く頂く。食べるととにかくとても疲れて、すぐに横になりたくなる。どれだけ体力が落ちているのだろうと情けなくなる。
 とりあえず体重は44kgで止まっている。これからあと10日で戻さなければいけないわけである。結局、食後はソファと一体化で撮ったビデオをダラダラと視る。

 このまま家にいるとソファと一体化して、一歩も歩かない日が重ねられてしまう。夫と終戦記念日の正午の黙祷を終えて、軽くお腹に入れて11日ぶりにヨガスタジオに向かった。具合が悪ければ途中で寝っ転がってリタイアすればいいや、という気持ちで。
 それにしても外は暑い。マスクが苦しい。すぐに息が上がる。目の前がシロクロしてくる。

 フロントでは、これまでメディカルチェックシートの記入が自己申告だったのに代わって、非接触型体温計での検温だけになっていた。6度5分で問題なし。
 お盆なので空いているかなと思ったら、ラッキーにも男性1人、女性8人の9人でのびのびだった。ボディバランスのクラスなので寝ポーズと座りポーズが多いけれど、後半の立ちポーズでは足裏の痺れと左親指爪囲炎の痛み(昨日の夜、痛いと思ったら出血をしていたのでびっくりして手当した)、そして今般の体力低下で全然バランスが取れずにかなりヨロヨロした。とりあえずリタイアだけは免れたけれど、このまま治療の度に体力低下が続いたらと思うととても恐ろしい。

 レッスン中とシャワー以外、店内ではなるべくマスクをしてください、ということになっていたけれど、人によってそのあたりの対応もかなりまちまちだ。基本はスタジオや更衣室ではお喋り禁止だけれど、お友達や親子で来ている方たちはそうはいかない様子。

 前回1クール目の治療時にはヨガスタジオ復帰まで12日かかったけれど、今回は11日目だったので、よしとしよう。シャワーでさっぱり。相変わらずシャンプーすると、はらはらと抜け毛があるけれど、かつらのお世話にならなくて良い程度なので助かっている。大分ボリュームは減ってきて、ぺったりした感じではあるけれど。

 夫とドラッグストアで待ち合わせ。日用品を若干買ってからスーパーで冷凍品を買う。途中で咳き込んでしまって、これはもう炎天下にマスクをしたまま歩いてあの坂を上って帰るのは無理、と諦めて自転車で来ている夫と別に一人でタクシーに乗ってしまった。ああ、なんと。

 家に到着したのはほぼ同時だった。支払いをしている私が若干遅くなったくらいだ。体力温存出来て良かった。買い物の後、お茶をして帰るとかそういうプラスアルファをする体力が残っていないのに我ながら情けなくなる。

 帰宅後はウエアの洗濯だけ済ませ、リビングでまたソファと一体化。何か一つのことをするたびに休んでばかり、である。
 それでも先週末は息子が来ている中、全く動けなかった。掃除すらしなかったことを反省し、今日は拭き掃除が出来た。
 出来ないことを嘆いても仕方ない。出来ることを精一杯、ひとつずつ、である。

 こんな猛暑の中だが、独居の母にする毎日の生存確認電話によれば、なんとか無事でいてくれるようだ。有難いことである。

コメント
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