ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.8.17 エンハーツ2クール目投与後12日目のこと オマケがついて再び、日常へ

2020-08-17 21:38:09 | 日記

 昨夜は、このところの食事量の3食分くらいを1度にお腹に入れたせいで、お腹はびっくり仰天だったようだ。お腹ごなしの散歩にもかかわらず、なかなか消化が進まない感じだった。ちょっと調子に乗り過ぎてしまった。
 お風呂でゆったりしたけれど、苦しくてなかなか寝付けず。息子からのLINEが来る度に夫の携帯が音を立てて鳴る(私は消音にしているのに!)。寝付けない! でも、とりあえず嘔吐や下痢がなくて良かった。

 夜中に一度目覚めた後、いつもの時間に目が覚める。ベッドでダラダラニュースを見て、今日も暑そうね~と外を見る。それでも窓の外は普段と違う青い空、青い海と遊園地の極楽な風景である。
 浴槽足湯を済ませてレストランへ降りる。それなりに混んでいて番号札を頂き、呼ばれるのを待つ。ここのレストランはオープンキッチンのビュッフェが見事なのだけれど、さすがに今のご時世、セットメニューである。一番奥の落ち着いた席に案内され、夫は和食、私は洋食をお願いした。

 既に昨夜の夕食を終えてから14時間ほど経っているのに、それほど空腹感はない。なんとなく胃が重い感じ。健啖家の夫はすっかり空腹だという。今日も元気だ!ご飯が美味い!人は本当に羨ましい。
 1時間たっぷりかけて豪華朝食を頂いたら、お腹が重くて動けない。昨年同様部屋に戻ってチェックアウトまでまったり過ごす。夫は食休みなのか、ただ起きて朝食が済んだだけなのに、甲子園の野球をBGMに、またしてもベッドで寝ている。

 その間、私は昨日電車の中で読み切れなかった青山美智子さんの「猫のお告げは樹の下で 」(宝島社文庫)を読み終えた。青山さんは初めましての作家さんだ。裏表紙には「ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫―ミクジの葉っぱの『お告げ』が導く、7つのやさしい物語。失恋した相手を忘れたい美容師、中学生の娘と仲良くなりたい父親、なりたいものが分からない就活生、夢を諦めるべきか迷う主婦…。なんでもない言葉が『お告げ』だと気づいたとき、思い悩む人たちの世界はガラッと変わっていく―。あなたの心もあたたかくなる連作短編集。」とあったが、本当にそのとおり。どのお話もとてもハートウォーミングで、読後感が爽やかでしみじみ良かった。

 そうこうするうちに正午のチェックアウトの時間が迫り、夫を起こす。遅い朝食からまだ1時間半しか経っていない。今回の宿泊は私が衝動的に勢いで予約したので、夫は1日休暇が取れず、午後の会議に間に合うように出社する必要があった。会議開始の1時間前に電車に乗れば十分だから、一緒にランチしてから別れようと言われていたけれど、とてもではないけれど、まだ何も入らない。
 結局チェックアウトして、夫はそのまま私鉄で出社、私は往路同様JRで帰宅することにした。瞬く間に非日常はおしまい、である。

 帰りも始発の快速にゆったり座って帰ってくることが出来た。それにしても今日も暑い。車内でもマスクが苦しい。最寄り駅には午後から仕事でもOKな時間に到着したけれど、今日は終日夏休みで調整済みなので、そのまま帰宅し、のんびり過ごした。久しぶりにマイペースで食事の支度を済ませてからリンパリラックスのヨガクラスに参加した。男性1名、女性6名でのびのび。

 帰宅して夫とさて、夕食となった時である。「あれ、差し歯置いてきたな。」と宣う。??? 確かにホテルの洗面所のコップに外していたのは見た記憶がある。が、なぜ昼にチェックアウトした後、夕飯になるまで気づかなかったのか、口の中のことにそんなに鈍感なのか・・・理解に苦しむ。

 慌ててホテルに電話すると、忘れ物としては上がってきていないとのことだったが、チェックアウトしたお部屋は消毒のため1日空けるとのことで、ハウスキーピングの方が再度確認してくださり、無事見つかった。着払いで送り返して頂けることになってひとまず一件落着。本当に申し訳なくもお騒がせの世話が焼ける客である。
 何より忘れ物大王の我が夫、本当に毎回色々やってくれるものである。やはりまだまだ置いて死ねない。

 そしてまた、我が家は日常へ、である。

 
コメント
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