ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.8.19 エンハーツ2クール目投与後2週間目のこと 突然の訃報、そして美容院へ

2020-08-19 22:22:06 | 日記
 本日は在宅勤務。言っても詮なきことだけれど、毎日身体に堪える猛暑が続いている。
 夫を送り出して、洗濯を干したらマイペースで仕事だ。お腹も壊さず、無事である。
 一昨日夫がホテルの洗面所に忘れてきて、着払いで送り返して頂くようお願いした「歯」(!)も午前中、無事に戻ってきた。丁寧にパッキング・梱包されて「装飾品」とあった。本当に申し訳なくお騒がせしたことだった。

 昼休みに丁度生協のお届けがあり、では届いたものでランチ(またしても冷やし中華!)にしようと、ふとLINEを見て、おや?と思った。プチ虹のサロンのSaさんからの新着だ。あれ、どうしたのかな、珍しいな、と開けた途端、凍り付いた。お嬢さんから、Saさんの訃報連絡だった。

 6月末にやりとりをして、その後、エンハーツの治療を始めてから私自身体調の悪い日が続き、連絡が途絶えていた。その時はまさか、2か月も経たずにこんな連絡を頂くとは夢にも思っていなかった。私より3歳下、罹患されたのは30代の終わりで、再発はされたがホルモン治療だけで10年以上落ち着いていらした。抗がん剤治療を始められてからまだ3年も経っていない。

 一時は毎月のように集まって交流を深めていたプチ虹のサロンも、2015年のお正月に3歳年下のTさん、同じ年の10月、10歳年長のKさんが、2017年12月に同い年のSiさんが旅立たれてからは、実質解散状態だった。それでもSaさんとは2,3か月に1度くらいLINEのやりとりをしながら、落ち着いたらまたお会いしましょうね、という連絡はしていた。

 けれど、実際にSaさんとお目にかかったのは、4年近く前の患者会の全国大会とその年の暮れ、Siさんと3人でクリスマスランチをした時にまで遡る。まさかそれが最後になるとは・・・。
 一粒種のお嬢さんが息子と同じ学年。社会人として1年先にスタートを切っておられた。そのお嬢さんからの連絡だった。

 ご連絡頂いたお通夜とお葬式には、申し訳ないけれど伺えないので、急ぎお花の手配だけ済ませた。
 患者会が切っ掛けでプライベートにお付き合いさせて頂いていた方たちは複数おられたけれど、本当に皆が旅立ってしまった。
 文字通り“そして、誰もいなくなっ”てしまった。
 Saさんこそ一番長生きをされるだろうと、メンバー皆で話していたのだけれど。私が一人遺されるとは、言葉がない。

 すっかりしょぼくれた気分で勤務を終えた後は、重い足取りで予約していた美容院に向かった。
 先月予約をしたときに、新薬は半々の確率で脱毛するので、もしかしたらキャンセルになるかも・・・と思ったが、3週間経たところでハラハラと抜け始め、髪の毛に元気はなくなっているものの、今のところかつらのお世話にはならずに済んでいる。
 けれど、しっかりシャンプーをするとそれなりに抜けるので、このままエンハーツの治療を続けていくと、いつか自頭ではいられなくなる日が来るかもしれない。

 それでも、前回これが最後かな、と覚悟していたので、また美容院でシャンプー・カットして頂けるとは思わなかった。その後、夫と待ち合わせ、イタリアンレストランでたらふく夕食を摂って帰宅した。

 今頃Saさんはプチ虹のサロンの皆に再会して、久しぶりにお喋りに花が咲いているかもしれない。私は出来るだけゆっくり加わることにさせて頂くことにしたい。気を取り直して、また明日から、頑張り過ぎずに頑張っていこう。
 
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