京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

書庫嘆ブログ

2014-02-20 | 学問
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京都市左京区に春琴堂書店という本屋さんがあります。

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京都大学に程近い東一条の交差点角に昔からある小さなお店です。
名前で勘付かれる方もいらっしゃるかもしれません。谷崎潤一郎の
「春琴抄」に由来する店名です。といっても勝手に拝借した名前・・・ではございません。
実は先代の店主の奥さん、谷崎家の女中を務めておられた方で彼女自身谷崎作品に登場する人物のモデルにもなっています。戦後、お店を出店されるに当たり直々に命名されました。
店内には谷崎氏直筆の額縁も飾ってあり、また絶版になったものを除いて商品も網羅してあります。
私自身、子供の頃から親しんできた素朴な書店にこんな云われがあったとは、驚きです
といってもマンガばっかり購入していた少年時代でございます(笑)

                                          烏龍茶

春琴抄 (新潮文庫) 春琴抄 (新潮文庫)
発売日:1951-02-02