散日拾遺

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とりわけ

2022-08-26 07:33:16 | 日記
2022年8月26日(金)

第七 應帝王篇
 然後列子自以為未始學而歸。三年不出,為其妻爨,食豕如食人。於事无與親。彫琢復朴,塊然獨以其形立。紛而封哉,一以是終。
 〈このことがあってのち、列子は自分の学問がまったくなっていないことをさとり、そのまま家に帰った。そして三年間というものは、ひきこもったままで一歩も外に出ることがなかった。妻のために炊事をしてやり、豚を飼うにもまるで人間を養うようにたいせつにして、差別の心を去るようにつとめ、特定のことにだけ心をひかれて親しむことがないようにした。
 このようにして人為を削り去って素朴の状態に帰り、まるで心のない土くれのような姿をしたまま立ち、すべてを混沌にゆだね、そのまま生涯を終えた。〉(P.201)

 於事无與親:事に於いて与(とも)に親しむ無し
   特定のことにだけ心をひかれて親しむことがない。
 彫琢復朴:彫琢して朴に服す
   人為を削り去って素朴の状態に帰る。

 拳々服膺…
Ω


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