2016年8月28日(日)
ついでながら、"Be still." の訳として考えられるもののうち、個人的にいちばん好きなのは・・・
「ほたえな!」
僕の誤解でなければ、坂本龍馬も口にしたと思われる土佐弁である。「ほたえる」は関西一円に広がる表現のようだが、ところによっては「じゃれる、ふざける、戯れる」の意味が勝って、少しニュアンスが違ってくるらしい。なので敢えて土佐弁と言っておく。
これについては『教えて!goo』の2009年のやりとりが面白い。中に京都在住の人の回答(No.4)として下記のものがあり、腑に落ちる感じである。
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私自身はほとんど使うことはありませんが、上2つ(石丸注:「ほたえる」と「ちょける」)は親の世代がよく使っていました。その場面を例としてあげてみます。
ほたえる: 男の子がプロレスごっこなどで家の中でドタバタしている時に母が 「これ!ほたえなさんな!」(~しなさんな=~してはいけません) と叱りつける。
ちょける: ちょろちょろと動き回っていたずらをする幼児の孫に対して 「この子はまたちょけて…」など。
(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/4717325.html)
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京都でもその用法となると、「土佐弁」(だけ)とも言えないのか。何しろ「プロレスごっこ」はいいですね。戦争ごっこの止まらない地上の人類を、主が天上から「ほたえな!」と一括、それで地がしんと静まる幻を、僕らはどれほど渇望することだろう。
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