散日拾遺

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篤初誠美 慎終宜令 ~ 千字文 037/ウグイスの顔はきたない?

2014-03-06 11:28:13 | 日記
2014年3月6日(木)

○ 篤初誠美 慎終宜令

 初めを篤くするは、誠に美(よ)し
 終わりを慎めば、宜しく令(よ)かるべし

 「令」の字も「善」の意味をもつらしく、「宜令」は二重に良いという強調表現である。
 初めに念を入れるのはもとより良いことながら、終わりを慎んでこそ最善である、といったことらしい。
 人生について言っているのか。確かに「晩節を汚す」のは、悲しいことである。信長・秀吉・家康、三英傑の誰が好きかという男の子の定番の話題で、いちばん人気のない家康に肩入れする自分はいつも少数派だった。革命児信長はともかく、どうしても秀吉に一票投じる気になれないのは、まさに晩節の悲しさのためだ。関白秀次の妻妾やその子ども達39名が三条河原で惨殺させたのをはじめ、酸鼻を極めるとは彼の晩年のことである。

 人は人生の始め方を選ぶことはできないが、終わり方を整えることはできる。「死生学」の要請される所以か。

***

 午前、Mさんより来信。
 
◎ 今朝、おうちからバス停まで歩いていてウグイスの声を聞きました。ウグイスを見たことがありますか?人から聞いたところでは、声はきれいだけど、顔はきたないんだって?

 さっそく返信。

◎ 今年の初鳴きですね、良いことがありそうですね。
 ウグイスを見たことはあると思うんですが、詳しい人の話ではウグイスとメジロは見た目よく似ていて、「ウグイスを見た」という話の多くはメジロなんだそうです。だから自信ありません。
 どちらにしても、顔が「きたない」ってこと、ないと思いますよ。とりたてて美形ではないけれど、たいがいの人間よりずっときれいです。
 親しみやすい、ふつうの小鳥で、ウグイス色をしています。

***

 素人がメジロをウグイスと思い込む話は、数年前にN先生から教わったのだ。先生のHPにまだ写真が載っているかな?仕事から帰ったらチェックしてみよう。
 風の強い日である。

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