毎日新聞連載コラム、88回目はタヒチ・フアヒネ島での話です。
カヤック旅っていうと、死にかかって命からがら助かったとか、とんでもない変な人物に出会ったりとか、妙なトラブルに巻き込まれたりなど、ドラマティックなエピソードを旅話として期待されがちだけど、やってる人間としてはそういうのは別にそれほど面白いわけでもない。
むしろ地味な、その土地に固有の自然の鼓動に触れたりとか、あるいは絶対にニュースになど出てこないような普通の人々の日常を垣間見るような出会いの方がはるかに面白い。そしてカヤックとは、そういうことを得意とする旅のツールだ。基本人間も、ニュースに出てくるような人物より、普通の人の方が面白いという真理が、カヤック旅をするとよくわかる。
というわけで、興味があればどうぞご一読ください。