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当店アイランドストリームでは現在、コロナ感染予防に気をつけながら、存分に自然を味わっていただき、日々の癒やしや糧になるようなツアーを連日開催しています。これから初夏にかけてのツアー/イベントのお知らせをいたします。
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■■ 湯浅湾シーカヤック&SUPツアー、毎日開催
GWの予約も受付中
当店定番の湯浅湾シーカヤック&SUPツアー、毎日開催中です。
周囲の山々の新緑が鮮やかに映えるシーズン、春から初夏のノッタリした海のリズムに身を委ね、美しい湯浅湾を周遊しましょう。
ゴールデンウィークのご予約も受付中です。
http://www.island-stream.com
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■■ 田辺湾・神島ゴミ調査&クリーンアップ
5月19日(水)開催
恒例のシーカヤック海ゴミ調査&クリーンアップ活動を、南紀・田辺湾の神島(かしま)で催行します。カヤックならではのエコ活動です。
博物学者の南方熊楠の働きかけによって天然記念物に指定された聖なる島・神島(かしま)。そこは現在、自然保護の観点から立ち入り禁止になっている原初的な無人島ですが、このたび田辺市教育委員会の上陸許可を得て開催いたします。
シーカヤックで神島にわたり、そこでゴミ調査&掃除を行った後、袋に入れたゴミをカヤックに乗せて帰ってきます。普段は上陸できない島での、貴重な経験になることでしょう。
詳細は
http://islandstream.la.coocan.jp/kasimasoujitour.htm
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■■ 4月25日(日) 湯浅湾ビーチクリーン&カヤック・SUP体験会
当店周辺の海辺(栖原海岸、あやめの浜、小浜海岸)にて、ビーチクリーン&ゴミ調査を行います。そのあと、どなたでもお気軽にご参加いただける、カヤック&SUP体験会を開催します。
有意義で楽しい海辺の一日を。
※片方だけのご参加も可。
詳細は下記の通りです。
http://islandstream.la.coocan.jp/clean.html
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■■ 6月3日(木) 湯浅湾一周35キロツアー
当店目の前の栖原海岸から、湯浅湾南端の白崎、そして北端の宮崎ノ鼻を巡って一周すると、ちょうど35キロの距離となります。チャレンジ系ツアーとして開催します。
完漕することはもちろん、景色も楽しむ余裕も持ちながら漕げたならば、さらにワンランクレベルの高いパドラーだと言うことができるでしょう。その確認をしてみるのもまた有意義なことかと思います。興味ある方は、ぜひトライしてみましょう。(ある程度の経験が必要です)
詳細は
http://islandstream.la.coocan.jp/yuasaisshu.html
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■■ 6月10日(木) 湯浅〜みなべ50キロツアー
中紀・湯浅湾から南紀のみなべ海岸まで、約50キロの沿岸をトリップします。一日50キロという距離は、本格的なシーカヤック旅の中でも、「漕いだぜ」という実感を覚えるに十分な数字ですが、この距離を漕げると、普段のノンビリ系ツーリングでも、より余裕を持って楽しむことができ、楽しむ幅がグンと広がります。
ご自身のレベルアップのためにも、どうぞチャレンジを!
(日常から漕ぐ練習をしてることが参加条件です)
詳細は
http://islandstream.la.coocan.jp/longtour.html
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■■ 艇庫サービスのご案内
海がすぐ目の前という、利便性よい当店の艇庫サービスをご利用可能です。
カヤック&SUPの上達に最善の方法は、一にも二にも自艇を持つことですが、とくに都会暮らしの方は、置き場所にも運搬にも困るのが艇&ボードであり、それゆえになかなか日常的に楽しむことができないのが一般的です。
しかし艇庫ご利用ならば、置き場所と運搬という二つのネックが解消され、カヤック&SUPをご自身の「ライフスタイル」として
楽しむことができます。
ご自艇を預けておき、気の向いたときに手ぶらでやって来て、いつでもご使用いただけます。
料金表など詳細は
http://islandstream.la.coocan.jp/teiko.html
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■ ツアー・イベントスケジュール、まとめ
下記以外の日程は湯浅湾でのツアーを毎日催行
☆【4月25日(日) 湯浅湾ビーチクリーン&カヤック・SUP体験会】
有意義で楽しい海辺の一日を
http://islandstream.la.coocan.jp/clean.html
☆【5月19日(水) 田辺湾・神島ゴミ調査&クリーンアップ】
天然記念物の聖なる島でエコ活動
http://islandstream.la.coocan.jp/kasimasoujitour.htm
☆【6月3日(木)湯浅湾一周35キロツアー】
チャレンジ系ツアーです。より一歩ステップアップするために
http://islandstream.la.coocan.jp/yuasaisshu.html
☆【6月10日(木)湯浅湾〜みなべ海岸50キロツアー】
チャレンジ系ツアーです。中紀から南紀まで、海の変化を体感
http://islandstream.la.coocan.jp/longtour.html
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そして2020年の3.11、コロナ騒ぎの世界。
放射能と同じく、奇しくも目に見えないものの脅威にさらされている状況(コロナは騒ぎすぎだけど)。考えようによると、再度、変革のよい機会になったとも言えます。
これを機に、仕事のあり方とかお金の管理、報道の矛盾や嘘の見抜き方、政治家や学者のポジショントーク、通勤の方法、会社と個人の関係、都市というものの存在意義、健康とはなんぞや、心と体のあり方考え方、自然とはなんぞやなどなど、旧態依然とした固定観念をひっぺがしてしまうよい機会になることでしょう。
そんなことを昨日は考えながら歩きました。
とどのつまり「健康のため」にウィルスを取り沙汰してるわけですが、こういう騒ぎ方になると心や自律神経もやられてくる人も出てくるわけで、また経済の流れが止まってしまうともっともっと心や自律神経をやられてしまう人がべらぼうに増えるわけで、まったく「健康のため」に不健康極まりない状況になっていますね。
完全に本末転倒です。
心と身体は繋がっているわけですから、ウイルスだけじゃなくトータルで見て健康を考えたいものです。それをウィルスだけに騒いで心をないがしろにするとは・・・、全世界の多くの人々が、何やら迷信の谷を彷徨っているような気がします。
できるだけ、冷静に、ほがらかに、行きたいものです。
さて、今日3月8日(日)に予定していました、高野山町石道ピーストレッキングは諸事情により3月11日(水)に延期します。ですのでタイミング会う人はどうぞお越し下さい。
☆【3月11日(水) 高野山町石道ピーストレッキング】
※少人数でのプライベートトレッキング形式。東日本大震災から9年、犠牲者への哀悼と復興への祈りを込めて、祈りの聖地である高野山の参詣道をトレッキング
http://islandstream.la.coocan.jp/kouyasan.html
来たる6月6日(土)に「フォールディングカヤック試乗会&ツーリング」イベントを行います。当日はフジタカヌーさんとバタフライカヤックスさんをお招きし、試乗艇を乗り比べします。そして湯浅湾をツーリングします。
沿岸ツーリングや川下りに、フィッシングに、カヤックトリップに冒険に、
多目的で使用することができるフォールディングカヤック。
色んなタイプの艇を見ることはもちろん、実際漕ぐという機会もなかなかないかと思いますが、今回是非体験してみましょう。
イベント詳細は
http://islandstream.la.coocan.jp/fold2020.html
なお、今回のイベントは、
スキル、道具、実践面すべてから海旅のことを考えてみようという、
「海旅ウィーク」の一環として開催します。
6月4日(木) パドリングスキル講習
6月5日(金) ナヴィゲーション講習
6月7日(日) 湯浅湾一周35キロツアー
6月9日(火) 湯浅~みなべ間50キロツアー
これらも要チェック
来たる4月26日(日)、アースデイ和歌山2020を開催します。
当店および目の前の栖原海岸が会場となります。
テーマは「海ゴミ問題」についてです。
「マイクロプラスチック問題」「太平洋ゴミベルト」などに象徴されるように、
今や海洋ゴミの問題は、地球温暖化と並んで、
地球環境問題の大きなトピックとされています。
実際ぼくらがカヤックやSUPを楽しむ海辺でも、
多くのプラスチックゴミが漂着している姿を目の当たりにします。
今回のアースデイイベントは、そんな海ゴミ問題に対して、生活者の立場から考え、
アクションを起こそうというところから立ちあがったものです。
具体的に言いますと、和歌山の友が島で定期的にビーチクリーン活動を
行っている、高橋洋平君(米市農園という農園で自然農やカフェをやってる)
という青年がいて、昨年末に知り合い、お互い海のビーチクリーンを
やっているということで意気投合し、今回の開催となりました。
彼が立ち上げたWBC(わかやまビーチクリーン/ワールドビーチクリーン)という
グループとの共同開催、というかみんなで一緒に作り上げていくものになります。
もちろん固いイベントではなく、
ビーチクリーン、カヤック&SUP体験、マルシェ、音楽ライヴなどを楽しみ、
参加者同士が有意義に交流できるイベントを目指しています。
なお、ビーチクリーンの参加者、カヤック&SUP体験のボランティア、
マルシェの出店者を募集しています。
募集要項は下記サイトをご覧下さい。
http://islandstream.la.coocan.jp/earthday2020.html
またフェイスブックのイベントページはこちら
https://www.facebook.com/events/978081765892461/
毎年3.11前後の土日に開催している「高野山町石道ピーストレッキング」、今年は3月8日(日)に開催します。
東日本大震災の犠牲者への哀悼や復興への祈りを込めて、祈りの聖地である高野山の参詣道を歩こうと、2012年から始めたこのイベント。はや9回目になります。
特別何をするわけでもなく、ただシンプルに世界遺産でのトレッキングを楽しむ形式ですが、歩きながら自分自身と向き合うひととき、震災について、その後の日本社会について、原発について、地球温暖化問題について、そしてこれからの自然や地球との向き合い方などについて、考えてみようというのがテーマです。
忙しい日常、なかなかそういうトピックを改まって考えることもないでしょうから、たまにはそういう機会をもってみるのもいいのではないでしょうか。誰でも参加OKですので興味のある人はどうぞ。
http://islandstream.la.coocan.jp/kouyasan.html
来たる12月1日(日)、「インスピレーションは波間から ~自然の教えを知る、シーカヤック地球紀行」(めるくまーる社)の刊行記念パーティを開催します。著者である当店代表の海洋冒険者・平田 毅が本書の解説と共に、本書の舞台となった世界各地の海旅にまつわるスライド&トークショー。
著書は11月13日に全国書店発売ですが、アイランドストリーム店には既に入荷済です。
アマゾンのご予約&購入サイトはこちら。
https://www.amazon.co.jp/dp/4839701768/
●参加料金
3000円(税込)
(書籍代金1980円+ドリンク&スイーツ代)
※既に本を購入された方は、本ご持参いただければドリンク&スイーツ代の1,000円のみとなります。本にサインさせていただきます)
※小学生以下無料(ドリンクなど注文されたときにその都度キャッシュオン)
※イベントの前後で、昼食や夕食もオーダーしていただくことが可能です)
場所:アイランドストリーム
643-0005 和歌山県有田郡湯浅町栖原1434
※併設するThe 7th Sense Cafe店内にて開催
※ご予約は主催アイランドストリームまで
事前の人数把握のためお電話かメールを頂き、お名前と連絡先(お電話番号)をお知らせください。こちらからのメール返信をもってご予約完了といたします。
0737-63-3221 sunnyrain@nifty.com
イベント詳細はこちらのページでもチェックできます。
http://islandstream.la.coocan.jp/shuppan.html
以前に拙著
「インスピレーションは波間から ~自然の教えを知る、シーカヤック地球紀行~」
(めるくまーる社)を10月中旬に刊行予定とお伝えいたしましたが、
装丁案のやり直しのため、少々ずれ込み、11月初旬の刊行となりました。
印刷所の関係で、
11月何日とはっきりした日にちは今の時点では言えませんが、
はっきりし次第、改めて、お伝えいたします。
なお、刊行後に当店併設のカフェにて、
刊行記念スライド&トークイベントを行います。
その日時もまた、決まり次第お伝えいたします。
世界各地への海旅、冒険を通じて、
「人と自然との共生の形」という普遍的なテーマを探っていく、
結構アヴァンギャルドな物語風・紀行ノンフィクションです。
想像力にターボチャージャーをかけて書いた入魂の作品。
帯の推薦文は「グレートジャーニー」の関野吉晴氏、
巻末解説は哲学者の鎌田東二氏に、それぞれ書いていただいております。
乞うご期待。
先日16日に開催しました南紀田辺湾・神島(かしま)での「ゴミ調査&クリーンアップ活動」(主催アイランドストリーム、共催アースメイト)の集計が完了しましたので、写真と共に載せておきます。一番下のデータカードは、海ゴミ問題に取り組む一般社団法人「JEAN」に提出しました。
ここ神島にて2009年から始めて今回で6回目になるこのエコ活動は、日本で最初に「エコロジー」(当時はエコロギーと言った)という言葉を使って自然保護活動を行った南方熊楠の尽力により天然記念物に制定された無人島ということにちなんで、そのスピリットに敬意を表する意味合いで行っています。
(より詳しい趣旨、詳細は、このイベント案内ページであるこちらをご覧下さい)。
今回は30人近いメンバーでの開催となりました。
いつものようにシーカヤックで神島まで渡り、ゴミ調査&クリーンアップを行い、集めたゴミを再びシーカヤックで持ち帰りました(その後は田辺市が処理)。
季節やそのときの潮の条件によってゴミの量は異なるのですが、今回は浜をパッと見る限りあまりゴミはないように見受けられました。しかし掃除してみると結局、116.4キロものゴミが収集されました。これと同じく、見た目はゴミがあまりないように見えても、その実、結構なゴミが散らばってるのが日本の多くの海岸線なのです。そしてそのほとんどが、我々の日常生活シーンから排出されたものです。
参加者の皆様、ありがとうございました。
なお、その際の皆様のご感想を下記の通り記しておきます。
●「神島に上陸という貴重な体験をさせていただき感謝。ゴミは拾えば拾うほど目が慣れて、目に飛び込んできました。日本の文字のゴミばかり、それもほとんどが包装や梱包など、商品そのものではないものが多いということが再確認できて、考えさせられました。自分も買っている物が多い・・・。
息子と公園で遊ぶとき、お菓子を持っている子が多く、それも平気で手から袋を離す子が多く困っています。落とさないということ、自分のものは自分で持ち帰ること。拾うことが汚いと思うのかな? 今日のことを伝えたいと思います。和歌山の友ケ島でビーチクリーンをしている友達がいますが、ごみは減らないようです。この分別は世界標準のようなので、友ケ島でもやってみたいなあと思いました。
そしてベニヤ手作りカヤック!! 感動しました。作りたい!! いろいろワクワク学べて、とても楽しかったです」
●「初めての神島でしたが、今まで行ったことのある島とは植生が異なっていて、原始的なイメージが濃厚でした(植物の種類が多い)。漁業資材のゴミが多いと予想していましたが、生活系のゴミの方が多く感じた。特に午後から活動した浜はロープやビニール袋、発泡スチロールが砂や植物に絡みついて、非常に取り辛かった。
捨てることの簡単さと、拾うことの難しさが大きい。多くのゴミは意図的に捨てたものとは思えないものだった。自分はちゃんと捨てていると思っていても、運ばれる過程で落ちたり飛ばされたりするかもしれない。結局ゴミをなるべく出さない生活にシフトしない限り、解決しないと思う。
・ペットボトル飲料はなるべく買わない。
・レジ袋をもらわない
●「初めて参加しましたが、海上からでは分からないゴミの量の多さと、意外と大きなゴミもたくさん見つかり、驚きました。生活ゴミが多いと聞いていたけど、歯ブラシ、歯間ブラシ、お弁当のプラゴミ、お菓子のゴミ、ストローやコップなど、こんなに身近な物がたくさんあり、ほとんど日本の物だったことにも驚いたし、考えることも多かったです。」
●「発泡スチロールが多かった。色々なところに引っかかっていました。プラスチック破片もたくさん。マイクロプラスチックとそれに吸着した有毒な物質は、舞い上がり、気流に乗り、雨となって大地に降り注いで、人の命にも影響して・・・、循環しているのでしょうね。タバコのフィルターもたくさん。ゴミになるものを作り出さない、使わない生活を考えていかないといけません。ゴミ拾いも大切です。」
●「クリーンアップが目的なのですが、イベントそのものが楽しかったです。ガイドの方やベニヤ艇の設計者の方、多彩な方とお話しでき、楽しかったです。活動中も磯の生き物、植生などの話が聞けてお得でした。
さて海のゴミは、鳥居のある入江の水底に沈んでいるゴミを見たり、足を踏み入れられない山の中の方にもたくさん積もっているのを見て、ひどいなあと思いました。最初の説明で、「調査するのはゴミがどこから来ているか、発生源を調べるため」と、なるほどと思いました。世間では、CO2を減らすとか、ゴミの減量とか、それはその通りなのですけど、回収できる見込みのないゴミ、片づけられないゴミ、環境を汚す、荒らす、責任を取れないゴミは出さない(商品にしない)という自覚が必要だと思いました。
同じく、目に見えないマイクロプラスチックがたくさん漂っていると思うと、衣類の材料とか、どうなのかなと考えさせられました」
●「きれいな浜だと思っていても、すごく多くのゴミがあったことがショックです。もっともっとゴミの多い浜もあります。プラスチックの使用そのものの制限が必要だと思います。」
●「神島に上陸し、ゴミを拾うことで、自然を大事にしなければと改めて感じました。ゴミは拾えば拾うほど、もっとある気がしました。貴重な活動に参加できてよかったです。地元の海、自然を大事にしていきたいです」
●「ただ清掃するだけではなく、ゴミ問題への理解を深める今回のようなイベントを今後も続けてもらいたいと思います」
●「山や川で拾い難いゴミを見る度、気になっていました。それらがいつか海に流れ出て、今日のようなゴミになるのかと、自分の目で見られてよかったです。ビニールにプラスチック、発泡スチロール等、土に還ることなく、埋もれている物が多くて、ちくちくと罪悪感を抱きました。日々の生活でできること、ちょっと考えます」
●「ゴミ問題に興味があり、また熊楠の大切にしていた神島へ行ってみたい思いで参加しました。島がご神体であり、遠くから見ているととてもきれいでしたが、裏側にはたくさんのゴミがあり、とても悲しくなりました。日本のゴミばかりで、コンビニのおにぎりやお弁当のビニールを見て、便利さと引き換えに人は何をしているのか。
この島の一部だけでこれだけのゴミが出る。そしてまた流れ着く。どうにかしないといけないし、人がやったことなので人の手で戻せるはず!! と思います」
●「ゴミを拾うまでは、思っていたよりゴミの量は少ないなと感じたが、集計した数値(116キロ)を聞き、ゴミ袋のかさを目の当たりにすると、なかなかの量だったと見方が変わった。打ち上がる浜によってもゴミの量と種類が異なっていることや、浜辺の土壌にゴミが埋まってしまうことを知ってよかった」
●「家族3人で参加させてもらいました。カヤックはとても楽しかったです。ビニールのゴミがとても多いし、海に浮いていると違和感がある。人工物は自然の中では目立つし、これをクジラやウミガメが食べるとよくないから、自分もゴミには気を付けようと実感しました」
●「今回初めて神島に上陸させていただきました。遠くからしか見たことのなかった神島ですが、上陸して植生や地質などを間近に見ることができ、貴重な機会でした」
●「楽しかった」
●「最近マイクロプラスチック問題が取り上げられているように、やはり、水に浮きやすいフロートやペットボトルのゴミが多かった。今日は子供も参加させてもらったが、学生さんなどにももっと体験してもらう機会があれば、海ゴミ問題を実感してもらうよい機会になると思いました」
●「貴重な経験ができました。南方熊楠さんに少しでも近づくことができてよかった。個人個人がゴミに対して、より責任を持つべきではないでしょうか」
●「SUPを始めてからビーチクリーン活動に積極的に参加するようになりました。カヤックは初めてだったので、神島まで腕がパンパンになりました」
●普段は上陸できない神島に上陸できたのは貴重な体験でした。ゴミが奥へ奥へと流されてものすごい量が溜まっていたのに、立ち入りが難しい所だったりと、取り切れないのが心残りです。にっくきプラゴミの海中投棄が少しでも減ってくれることを願います。カヤックと田辺湾の風景、、めっちゃ気持ちよかったです。
南紀田辺湾・神島(かしま)にて、来たる5月16日(木)、
海ゴミ調査&クリーンアップ活動を行います。
http://islandstream.la.coocan.jp/kasimasoujitour.htm
神島とは、博物学者の南方熊楠の働きかけにより、
1935年に国の天然記念物に指定された無人島です。
貴重な植生や生態系保護のために普段は立ち入り禁止となっていますが、
このたび当活動のために田辺市教育委員会より特別許可を得ました。
(アイランドストリームでは5回目のイベントとなります)
朝、シーカヤックで島まで渡って国際規定のフォームに則ってゴミ調査&掃除し、そのゴミをまとめてカヤックに乗せて再び漕いで戻る。そして、田辺市職員が回してくださったトラックにそのゴミを乗せて処理場まで運ぶ、とざっくり言ってそういう流れになります。
ボランティア活動なので基本無料です(カヤックレンタルされる方はカヤック運搬費用のみいただきます)。
ぜひご参加下さい。
なお、この神島とゆかりの深い南方熊楠とは、日本で最初に「エコロジー」(当時は「エコロギー」と言った)という言葉を使って自然保護運動をした人としても知られています。元来日本では美しい自然の中で神と仏がひとつになる「神仏習合」の文化が育まれてきましたが、明治初めに神仏分離政策、廃仏毀釈運動が起こりました。その背景には富国強兵ヴィジョンのもと神々を国家神道化する狙いがあったわけですが、明治末期にはさらにそれを強化すべく「神社統合」の流れが加速化しました。これにより、記紀神話などに載るメジャーな神々が祀られた神社のみが正当な「国家神道」にふさわしい神社であり、村々にある小さな神社や祠、鎮守の森などは前時代の無価値なものとして取り壊され、森が伐採されていきました。
それに猛烈に怒り、抗議したのが南方熊楠でした。
小さき名もなき祠や鎮守の森こそ、独自の生態系と人々の歴史文化が豊かに息づく空間であり、「それを壊すとは何事か? 君たちはエコロギーという言葉を知っておるのかね?」と町や県の役人、そして国に猛抗議したわけです。
その甲斐あって1920年(大正9年)、貴族院で「神社合祀無益」と決議されました。
その後、南方熊楠は「ボーッとしてたらお上は何をしはじめるか分からない」と、自然保護活動の大切さをより自覚したわけですが、そんな流れで彼の各方面への働きかけによりこの「神島」が天然記念物になったわけです(彼はこの島で、「植物学者」としての昭和天皇とも会っています)。
この島は旧石器~縄文時代から続く南紀地方一帯の植生、生態系の典型を示す島であり、それをいわば「タイムカプセル化」して後生に残そうとしたのです。
なので、このたびの活動は、そのタイムカプセルをちょっと開けさせて見せてもらうような行為だと言えるでしょう。
そして、この島でゴミ調査&クリーンアップ活動をすることに意義があります。
なぜなら「海ゴミ問題」とは、地球環境問題の大きなトピックのひとつだからです。
たとえば太平洋の真ん中には黒潮の流れの淀みにプラスチックゴミが溜まったゴミ大陸「太平洋ゴミベルト」が存在します。それは日本列島の約4倍の面積に及ぶと言われます(日本ではほとんど知られていない)。
とんでもない話でしょう。南方熊楠が生きていたらどう思うか?
もはや拾っても拾っても追いつかず、ゴミの発生源を元から絶たなければどうしようもない状況です。
で、ゴミ調査をするのですが、ICC(インターナショナル・コースタル・クリーンアップ)の統一フォームに則って調べることによって、太平洋の中の日本列島、日本列島の中の紀伊半島、紀伊半島の中の南西海岸・・・、というふうにグローバルな目で見た貴重なローカルのデータとなるわけです。
これを分析することにより、ゴミの発生源を突き止めることができます。
さて、この活動は、日本の自然保護運動の父である南方熊楠ゆかりの美しい無人島でゴミ調査&クリーンアップして様々なことを考え、意識を高めようというテーマをねらいとしています。
そしてシーカヤックで渡ることにも意義があります。
シーカヤックほど、自然のエコロジカルなサイクルに敏感な乗り物はないですから。
単なるレジャーの道具だと、なめてもらったら困ります。
南方熊楠が今生きていたら、絶対乗ってるでしょうね。
めったにない機会です。ぜひご参加下さいませ。
先日2月6日、
熊野新宮は神倉神社の「お燈まつり」に参加しました。
1400年以上続く、縄文系の色濃い火祭りで、
もう15年以上前に参加して以来、2回目でした。
日本古来の自然信仰の聖地である熊野の、「水」に対する「火」という組み合わせから生まれた祭りという気がしますが、火というのは「業」を焼き尽くすとか、こう、一等「人間精神」に近しい自然現象かと思われます。
この近くの熊野市には、カグツチという火の神の子を産んで死んだイザナミノミコトが埋葬された「花の窟神社」という場所もありますし、またそもそも「熊野」という地の自然は1500万年ほど前に火山の爆発でできたということもありますし、それから那智大社では7月14日に別の「火祭り」も行われるということで、熊野とは「水」の聖地であるとともに「火」の聖地でもあるわけです。
人間という存在はとかく、コントロールしきれない欲望やエゴを抱え、争いが絶えず、戦争や環境問題を巻き起こして他の民族はおろか他の動植物全体をも危機に陥れる、全くどうしようもないところのある業を背負った生き物ですが、だけど生まれてきたいじょう生きていくしかない。そこでこう、「がーっ」っと業を焼き尽くすように炎を燃え上がらせそして生まれ変わって新しく心根を入れ替えていきていく、少しでもよりよく生きていく、という祈りと叫びが渾然一体になったところから生まれたみたいな祭りかと思います。
だから荒々しい祭りです。
ケンカもあちこちで起こっています(15年前に比べたらだいぶおとなしくなっている感じがした)。
また下界にはジュラルミンの楯を持った警察隊が張っている。
それに向かってヤンキーたちがジャンピングキックしながら突っ込んでいくということもたびたび起こります。
草食系の現代では絶滅したようなヤンキーもまだいるわけです。
(ユーチューブで警察隊とのケンカの模様などもアップされてるようです)
といっても死人が出たりとか、
社会問題になるような事件が起きていないのもまた、
ひとつのバランス感覚かと思います。
山に上がってたいまつに一斉に火をつけ、何千人もの「おーっ」という地鳴りのような声音が響くこの現場に居ると、1年1年こうやって祭りを執り行い早1400年以上もの年月が経つという、その年輪感をとくと感じました。そして1400年後のことなども想像しました。
ぼくもその中の一粒子になったというわけです。
ただただ火のついた松明を持って山から石段を降りるだけのシンプルな祭りなのですが、シンプルだからこそいい祭りです。きっちりせこせこ収まりきった超管理社会の現在では考えられないノリの祭りです。
毎年3.11前後に開催しています、
「高野山町石道ピーストレッキング」、
今年は3月10日(日)に開催します。
詳細は下記ページ通りです。
http://islandstream.la.coocan.jp/kouyasan.html
大震災から8年。犠牲者への哀悼、復興への祈りを込めて、
祈りの聖地である高野山への参詣道をウォーク。
といっても普通にトレッキングとしても楽しめる、
世界遺産の巡礼道でのイベントです。
東日本大震災および原発事故について、
特に西日本では風化しつつある、あるいは、
なかったことのようにされつつあるのが現状です。
ですが原発事故は未だに収束しておらず、
また実は「原子力緊急事態宣言」も未だに解除されていないのが、
本当のところです。
そして、ゼネコン等の震災バブル業界以外の、
地元の真の意味での復興はまだまだ途上にあります。
加えて地震の活動期に入り、東南海地震と津波の可能性も高まり、
また大型化する台風などによる自然災害の発生率も年々上昇している中で、
しっかり向き合うべきトピックという意味合いも深まっています。
「歩く」という行為の中には、
「自分自身と向き合う」という意味が多分に含まれますが、
歩きながら年に1度くらいは上記のようなことを考えてみよう、
という趣旨のイベントです。
今年で8回目になります。
といっても別に堅苦しいものではなく、
参加者同士交流しながら気持ちのよいトレッキングを楽しめる
一日となるかと思います。
まあ歩きながらずーっと喋ってくるわけでもないですので、
黙って歩いているときに、黙とうの意味合いも込めて
ちょっと考えてみようぜ、というくらいの意識で結構です。
誰でもご参加可能ですのでぜひお越しください。