
ここんところ気温、水温ともにグーンと上がってきて、シュノーケリングにも最適の季節に入ってきました。
シーカヤックでしか入っていけない海岸線でシュノーケルするのは、より海とディープに一体化する気持ちよさがあります。
アイランドストリームのワンデイツアーの最中にももちろんシュノーケリングを楽しんでいます。(写真は湯浅湾・かるも島の熱帯魚)
ここ紀伊半島は、南に行けばいくほど黒潮の影響がグラデーションのように濃くなってゆき、それと付随してサンゴ、熱帯魚の色合いが増していくのも興味深い。その場所ごとの独特の変化を、シーカヤックに乗り全身でじっくり感じることはぼくにとって、日本人に生まれてきたことの大きな喜びのひとつだ。そして夏とは、そのグラデーション感覚を己の内側に塗りたくるためにあるような季節だ。
シーカヤックでしか行けない場所で存分にシュノーケリングしたあと、たとえばオマール・ソーサなどのアフロ・ラテンジャズピアノなどを聴くと、一筆書きの海のうねりのようなリズムから散りばめられるピアノの音符一粒一粒が心の中でルリスズメダイになったりチョウチョウオになったりテーブルサンゴになったりイソギンチャクになったりしてカラフルに踊りながら弾け、揺らめき、流れ、消えてゆくのだった。