プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

香りと音と色彩と

2014-05-13 01:04:50 | インポート
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 5月と言えば、毎年恒例の
 みかんの花が咲く時期です。

 湯浅湾沿岸一帯のみかん山のみかんの花が一斉に咲き、
 ちょうど海風から陸風に切り替わる夕暮れ時に、
 何万、いや、多分何億と咲く花の香りが山からおりて来て、
 高貴さを含んだなんとも言えないかぐわしい香りが、
 あたり一面に充満します。

 潮の香りや潮騒と相まって、
 そして夕陽が海面を染める色彩感覚も手伝って、
 本当に美しいひとときが現出されます。
 
 香り、音、色彩が渾然一体になった美。

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 その時、その場所にしか顔を見せない、自然のエレガンス。
 そいつを詩的に味わう事こそが、アウトドアの楽しみであるとともに、
 実は、シーカヤッキングのような、
 冒険性の高い遊びの「安全意識」にもダイレクトに繋がる。

 自然の微細な変化や空気感を常に捉え、
 状況判断しながら進んでいくわけだからね。
 詩的なレベルでの感性も必要になってくるという、
 だけどスポーツであるという、
 面白いアクティヴィティ。

 海上でみかんの花の香りがしてくるということは、
 海風が陸風に切り替わったという証しだけれど、
 特に「風が変わる」ということへの気づきは、
 シーカヤッキングの基本なんですよね。
 そういう自然現象を皮膚感覚で捉えて判断する遊びほど面白く、
 エレガントなものはない、とこの時期がくるたびに思います。


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鳴門に沈む夕陽(レアもの)

2014-05-13 00:45:48 | インポート
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 対岸がちょうど徳島の山々にかかるため、
 ここ湯浅から見る夕陽は、
 水平線ギリギリのラインで、
 海ではなく陸に沈んでいくことになるのですが、
 先日完全に海に沈んでゆく夕陽を発見。

 湯浅湾沿岸、タタキノ鼻より。

 鳴門海峡から瀬戸内に沈んでゆく夕陽だ。
 
 ちょうどこの時期のこの場所でしか見られない、
 針の穴を通すような角度からの海に沈む夕陽。
 これがどんなにレアものであるか、
 一度地図を見てチェックしてほしい。
 鳴門海峡がどんなに細いのかを。


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