明日、当店で【happy -しあわせを探すあなたへ】映画上映会を開催します。
いつもながらちゃんと宣伝できてないのですが、その分当日ふらっとお越し頂いても席はありますので興味ある方はお越しを。
上映会の詳細はこちら
http://islandstream.la.coocan.jp/happy.html
一言で言うと、「現実の人間ドラマと最先端の科学を掛け合わせ、幸福度という謎をとく」というテーマのドキュメンタリー映画ですが、まあこれがなかなか面白い。
人生、誰でもハッピーを求めて生きているわけですが、その身体的メカニズムは実はとても単純で、ただただ脳内からドーパミンやセロトニンが分泌された際にハピネスを感じるようにできているらしい。
しかし現実はそう単純なものではなく、なかなかハッピーに生きていくのは難しい世の中になっているのもご承知の通り。
日本やアメリカしかり、先進国であっても、たとえ誰もがうらやむ生活をしていても幸福度の低い人々は多い。
では幸福な生き方とはなんぞや、深く幸福を感じているのはどういう人たちなのか、あるいは不幸とはなんぞや。その永遠の命題を探るために4年間、5大陸16カ国を巡って色んな人たちを取材、リサーチして考察するというのがこの映画の主たるテーマ。で、その中で、ある種の傾向というかパターンのようなものが導き出させる。
この映画の言うところのハピネス、充実感を感じる生き方とは、
・「私利私欲の追求ではなく世のため、人のためになる行いをすること」
・「よき家族、良き友人に恵まれてゆとりをもって暮らすこと」
・「夢や目標に向かって努力し、自己実現を果たすこと」
とまあ、日めくりカレンダーに書いてあるような定番のことが挙げられている。確かにそうなんだけど・・・・、というやつ。
それプラス、ぼく的に非常に面白いなと思ったことなんだけど、
・「自然の中でのアクティビティに日常的に興じること」、というのも項目的に挙げられていて、楽しそうに生きているヒッピーのサーファーが登場していた。非常によくわかり、共感できた。
確かに、ドーパミンとセロトニンの分泌という観点からすれば、自然の中のアクティビティほどそいつがバランス良く促される所作って他にないからね。
逆に競争競争に追われあくせくしストレスをため込むのが最もよくないことのようだ。そして非常に最悪な例として日本人の「過労死」が取り上げられ、満員電車に揺られて疲れ切った人々の表情が映し出されていた。「Karoshi」っていうのは英語にもなっているようですね。確かに外国人からみたらどう考えても過労死って理解できないことだろうと思う。特にラテン系とかアフリカ人とかには。この映画では「過労死」とは勤労の美徳がいきすぎたある種の「集団催眠術」のようなものとして描かれているが、その辺の所は非常に考えさせられる。
ま、ぼくの考えでは、やはり日本人に一番必要なのは時間的ゆとりだと思う。夏1ヶ月、冬1ヶ月のバカンスとか、ヨーロッパの先進国では当たり前のことだけど、日本でそれを口にするとまず常識外れの扱いされる。政治経済の難しい話ができる知識人や過激なまでの言説を述べる極左及び極右論者も世の中大勢いるけれど、長いバカンスの必要性とか、もっと仕事せずに遊べとか言う人はほとんどいない。
この映画で言ってるのは結局「クオリティ・オブ・ライフ」のことなんですよね。だから考えさせられる。日本人はとかく手段と目的とが逆になることが多い。勤労とはよりよきライフという目的のための手段のはずなんだけど、現実は逆で、働いて稼いでローンやなんやら負債めいたものを返していくという目的のために、日常生活という手段があるって関係性になっている。
まあ、こういう話は書くときりがなくなるので、興味ある方はぜひ明日アイランドストリームに見に来てください。
仕事はほどほどに、遊びは真剣に。
http://islandstream.la.coocan.jp/happy.html