一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1776   常緑樹のような生涯日向ぼこ   佳津

2016年12月23日 | 

 はてさて、「冬の常緑樹」とはどんな木を指しているのだろうか。万両、千両、百両、十両、山茶花、椿だって今咲いている。普通の常緑樹、杉・桧、楠など・・・・・数え上げたら切りがない。

 又、「生涯」と言っているのだから、作者自身のことというより、亡くなった人を偲んでいる、と解釈した方が良さそうだし・・・・・。「常緑樹のような生涯」とは、いつも変わらぬ平凡だった人生、困難があっても耐え抜く強靭な身心を持っていた人生。

 いづれにしても、幅が広すぎて解釈が困難だからこそ、面白い句だと言える。

フユイチゴ(冬苺)

コメント
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