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一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2997  雨に打たれ広がってゆく桜草   流水

2023年05月16日 | 

 春と言えば桜。桜と言っても色々ある。桜の種類を言い出したら切りがないのでここでは省略するが、桜以外では、芝桜、桜草。植物以外では、桜鯛、桜海老、桜烏賊、桜鱒、桜貝、桜漬け、桜鍋。植物や食べ物以外でも、うば桜、日産 SAKURA、さくら市等々。いずれにしても日本人は、美しいものに桜を付けるのである。

 サクラソウは、日本の原野に自生しているのが日本桜草であり、園芸店で販売されているのはほとんどが西洋桜草だという。

 さてこの句、雨に打たれて広がってゆくのが「桜草」だという。「広がる」とは、桜草の花そのものが開いてゆくのと、花や葉の桜草全体が成長してゆくことの両方を示している、又はそうなっていくであろうことを予測している。そして春の雨こそは、植物にとって成長を促す正に恵みの雨なのである。

タツナミソウ(立浪草)