冬山は寒く風が強く、雪が進路を妨害し、滑落の危険があり、多くの登山者が死んでいる。未知の世界に進む冒険家、好奇心の強い向こう見ずのおバカさんだけが雪山に迎えられる。
この句の雪嶺は、山頂というよりは、山頂と山頂を繋ぐ稜線だろう。稜線に向かう登山道をラッセルして歩いているのだ。太陽は天頂近くにあり丁度作者に反射光が当たっていて眩しく感じられるのだろう。登山道の両脇は自然林か熊笹に覆われているかもしれない。
この句の光の道は、天国に向かう霊界の道のようでもあり、神々しく感じられたのである。こういう光景にであうから冬山登山は止められなくなるのだ。上村直巳は、アラスカ、マッキンリーで帰らぬ人になったが、羨ましいくらい幸運な人生だった、と私は思う。
検索
ブックマーク
プロフィール
最新コメント
- 一韶/3037 仏掌に木洩れ日しづく夏正午 佐藤 吠冲
- issyo.k/2240 弦胼胝がなくなったらし螽斯 雲水
- きのここより/2240 弦胼胝がなくなったらし螽斯 雲水
- issyo.k/2223 晩夏光虔十林に誘われて 雲水
- ifuri36/2223 晩夏光虔十林に誘われて 雲水
- issyo.k/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- mariko789/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- issyo.k/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- mariko789/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- issyo.k/2198 第296回 4月 岩戸句会
最新記事
- 雪嶺のかえす光の道を行く 流水
- 3065 長き足折り曲げ潜む冬の蜘蛛 豊狂
- 3064 梅園に熊現わるる紅葉晴 五郎
- 3063 大谷君の案山子稲田の黄金色 流水
- 3062 これをしにこの世へ来たか窯始 雲水
- 3061 蔵に沿う一本道の桐一葉 紅
- 3060 第五百八回 多留男会 令和六年
- 3059 金風や弥勒菩薩のお顔立ち コトリ
- 3058 第507回 令和六年九月 多留男会
- 3057 第506回 多留男会
- 3056 年とらぬ老人ばかり盆踊り 流水
- 3055 水風呂にゆっくり浸かり夕端居 釣舟
- 3054 炎帝や微笑含む辻地蔵 豊狂
- 3053 チンドン屋ピアノ初戀富士登山 喜孝
- 3052 かがり火の音たくましや鵜飼舟 信天翁
- 3051 第503回 令和6年6月 多留男会
- 3050 菖蒲園江戸しぐさして橋渡る 凛
- 3049 かがり火の音たくましや鵜飼舟 信天翁
- 3048 合併に市となる離島山笑ふ 巣鳩
- 3047 501回 多留男会 令和6年3月句会
カレンダー
バックナンバー
カテゴリー
アクセス状況
![]() |
|||
---|---|---|---|
閲覧 | 163 | PV | ![]() |
訪問者 | 131 | IP | ![]() |
![]() |
|||
閲覧 | 1,628,857 | PV | |
訪問者 | 615,947 | IP | |
![]() |
|||
日別 | 16,648 | 位 | ![]() |
週別 | 13,985 | 位 | ![]() |