24KGを実際に使用しました。
無指向性のアンテナを設営される際には「給電点からの見晴らしを確保する」ことを心がけるといいと思います。具体的には地上高を高くしてやることになりますし、飛ばしたい方向に障害物がないよう設営することがベターです。
もちろんハイゲインの八木をスタックさせたものに勝てる存在ではないですが、ロケーションのよい場所からQRVするとかなり飛びます。まだ24KGとしては使用実績が浅く、GWの伸びるシーズンに使っていないのですが、5WのFT-817でも144/430ともほぼ3エリアをカバーし、こちらのロケーションと相手のアンテナによっては他エリアにも十分飛んでくれます。
ちなみにNR22Lの144MHzでは5Wで兵庫県小野市-熊本市、伊豆大島-宮城県石巻市(ともに約440km)などの記録があります。先方がFBなアンテナをお使いでしたので助けられた形ですが、これだけ飛べばコストパフォーマンスが高いのではないかと思います。
しかも無指向性のため特にコンテストでは重宝します。JARLのメジャーコンテストでは昨年JS3OMHさんが24KGをお使いになり430MHz部門で見事ご入賞されておられます。他にもGPで入賞された方が結構おられますから、コンテストにおいてはビームアンテナが必ずしも有利とは限らないようです。設営場所の工夫などで飛距離の改善を狙ってみてください。
エレメントが長いため中央付近でエレメントが分割されており、使用時は六角レンチでネジを締めてやる必要がありますが、八木に比べて設営の時間は大幅に短く、その分長い時間QRVできます。50MHzをメインにされている方が運用バンドをプラスされるときには好都合だと思います。
24KGはモービルホイップとしてより移動用として使われている方のほうが多いんじゃないかな?と思います。モービルホイップとしては法令で長さに制限がありますが、「移動用アンテナ」とすればその制約が外れ、自由に設計できるはずです。たとえば3mくらいのエレメント長でノンラジアルのアンテナなんかも作れると思います。モービルホイップとして売るよりも高い利益率を付けられメーカーとしても有利なんじゃないかな?と思いますがいかがでしょうか。