多良間島移動運用メモ
[宮古郡多良間村]
多良間島は宮古郡多良間村に属します。多良間村はこの多良間島と沖合にある水納島を村域としています。人口は1,300人ほど。JCGでは47004になります。
多良間島は宮古島と石垣島のほぼ中間にあり、サトウキビの栽培を主産業とした平坦な島です。八月踊りというお祭りで知られています。一方の水納島はたびたび台風で大きな被害が出たために集団移住政策が取られ、現在住んでいるのは1世帯だけです。
現在宮古郡は多良間村のみです。宮古島やその近くにあった他の宮古郡の町村は全て平良市と合併し宮古島市となりました。地理的に遠く離れた多良間村だけが取り残された形です。
多良間村は平均出生率が日本一高く、集落にある学校も子供が多くて賑やかです。一方で集落が狭いため島全体が家族のような感じだそうです。リゾート開発とは無縁で警察沙汰もないのどかな島です。江戸時代に今の岩手県宮古市の船が漂着し、多良間の住民が救助した縁から多良間村は宮古市と姉妹都市縁組を結んでいます。
那覇からの交通の便が今ひとつであるため、移動運用はたまにある程度です。バンドによっては長期間運用がないケースもあります。
[島内での運用]
平坦な島で、集落や港でQRVできそうです。空港の近くにロッジがあり、集落から離れていることから、ここなら大型アンテナも大丈夫かも知れません。
[島へのアクセス]
琉球エアーコミューター(RAC)のプロペラ機が宮古空港との間を1日2往復しています。
39人乗りのDHC-8-100による運航で所要時間は20分。船の休航日や祭礼の日は終日満席になることがありますので予約はお早めに。那覇からの直行便はありませんから宮古空港で乗り継ぎになります。那覇から乗り継ぎ利用の方は那覇空港で乗り継ぎの手続きをしてください。乗り継ぎについてはJAL(0570-025-071)にお問い合わせ下さい。
また宮古島の平良港から多良間の普天間港まで多良間海運によるフェリー「フェリーたらまゆう」が1日1往復運航しています。所要時間は2時間です。ただし日曜は休航、牛のセリ市がある日はダイヤが変更されます。詳しくは多良間海運にお問い合わせ下さい。
どちらも台風が来ると早いタイミングで欠航になります。台風によっては数日間島で足止めとなる場合もありますのでご注意下さい。
水納島へは島の住人である宮国さんに船を依頼することになります。宮国さんにお願いすることで島内の家を借りることもできます(食事は自炊のみで食材は持ち込み制)。宮国さんの連絡先は村役場のサイトにあります。過去に移動運用の実績もあるようです。
[島内でのアクセス]
公共交通はなく、有償輸送の車があります。飛行機の到着時には空港にいますので、行き先を告げると400円で乗せてくれます。連絡先は村のサイトにあります。
有償輸送を請け負っている方がご高齢で車が出ないこともあるようですので、宿に送迎を頼む方がいいでしょう。
その他レンタカーやレンタサイクルもあります。島内ではみなさんのんびり走ります。時速30km前後しか出していない車が多いようです。
[宿泊施設]
村営のコテージ「夢パティオたらま」ほか民宿数軒と貸しロッジがあります。食事は2食もしくは3食付きが一般的なようです(詳しくは予約時に問い合わせて下さい)。貸しロッジ以外は集落にありますので買い物は便利です。詳しくは村のサイトで確かめてください。
[島内の店]
集落には村役場近くにAコープや中央スーパーなど何軒かお店があります。中央スーパーでお昼のお弁当も売っています。ただし物流を宮古島からのフェリーに頼っているため、欠航が続くと牛乳などの生鮮品が手に入らなくなるようです。
食事処も民宿を兼ねたところが数軒あります。名物はヤギ汁やヤギそばなど。ただしヤギはかなりクセのある食材です。もちろん沖縄本島の食堂で出てきそうな一般的な料理もあります。
ATMは郵便局とAコープにあります。
[おみやげ]
良質で知られる多良間産の黒糖やお菓子の「ぱなぱんぴん」「うーやきがーす」など。
集落のお店や多良間空港の売店で売っています。
[注意点]
多良間にはハブはいないようです。
多良間は古い信仰が残る島です。御獄(うたき)など信仰の場を大切にされていますので不用意に立ち入らないようにしてください。