JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

香川中讃88カ所ミニ巡り

2019-06-23 | 御朱印めぐり
実家に帰る寄り道として香川県の中讃にある霊場2カ所を回ってきました。

手元にジャンボフェリー&フットバスの共通利用券が1枚だけあります。先にお知らせの通りフットバスが6/21に運賃を改定し、これまでに発行された共通利用券は9月末で無効になるようで、この先9月末までジャンボフェリーやフットバスの利用予定がないことから高松に寄り道してみることにしました。高松-坂出間の予讃線沿線にある霊場を回り、坂出からマリンライナーに乗ればスムースに岡山に行くことができます。

ということでフットバスの三宮7時50分発の始発便を予約しました。この便の車両は新しく入れた独立3列シートです。

神戸-高松の短距離路線で独立3列というのは普通あり得ず、関西-四国なら高知や松山といった時間の長い路線に使われる座席です。フットバスは4社連合(JR四国・西日本JR・神姫・四高)に単独で対抗しており、座席の快適さで乗客にアピールしたいのでしょうね。4社連合はスタンダードな4列シートです。

お客は十数人、しかも高松道の本線上にある停留所は1カ所しか停車しなかったので早着気味です。一般道の停留所は全て降車客がいたためやや貯金を使いましたが所定より3分早着の10時23分に高松駅に到着しました。次の坂出方面行きは10時25分発の琴平行き普通。ダッシュしたらなんと間に合いました。

国分駅に到着。高松-坂出間は特急や快速が多い一方で普通は少なく、1時間に2本だけです。だいたい30分ごとなので近くの霊場ならお参りして戻れば次の電車に乗れます。

国分駅から300mで八十番札所の国分寺です。

聖武天皇の発願により各国に建立された国分寺の一つで、現在は真言宗御室派に属しています。一旦衰退するものの鎌倉時代に再興、以降四国霊場の一つとして巡礼者が絶えないお寺です。

本堂は鎌倉時代の再興時のものとされ、戦乱に巻き込まれることなく現在に至っています。本尊は十一面観音ですが秘仏とされ、前立ちの観音像を拝むことができます。

四国霊場の場合は本堂と大師堂をお参りするのがマナーですので大師堂に。納経所から大師堂をお参りできるようになっています。

国分寺の御朱印です。


国分駅に戻るとちょうどいい時間。数分で次の電車です。

高松市と坂出市の市境をこえて八十場駅に到着です。こちらには七十九番の天皇寺があります。こちらも300m前後で着きます。

すぐお隣が白峰宮という神社です。

ちょっと独特の鳥居ですね。

天皇寺の境内に入り、矢印に従い本堂へ。

あれ、さっきの白峰宮の参道を横切る形ですね。非常に複雑な経緯が隠されているようです。

元々七十九番は「摩尼珠院」という弘法大師が整えたお寺で、現在の天皇寺の位置にあったようです。ところが平安末期の保元の乱で讃岐に流された崇徳上皇が1164年に亡くなり、後嵯峨天皇により崇徳上皇を祀る崇徳天皇社が設けられ摩尼珠院はその別当寺となります。七十九番は江戸時代までは「崇徳天皇社」であったようです。ところが明治の神仏分離により崇徳上皇を祀る「白峯宮」となり別当寺の「摩尼珠院」は廃寺の憂き目に遭います。七十九番が宙に浮く形となったため末寺の高照院がこの地に移転し七十九番「天皇寺」となりました。

天皇寺の本堂と庫裏・納経所が白峰宮に分断された形なのはこういった経緯です。なお崇徳上皇の御霊は明治天皇の勅令により讃岐の白峰宮から京都の白峰神社に移され、天照大神らを祭神にしています。あーややこしい。

四国霊場では三十番が安楽寺と善楽寺とで並び立っていた時代もありますし、現在も六十二番が宝寿寺と六十二番拝所の2つあります(宝寿寺が霊場会を脱会したため)。長い歴史の中で色々あるようですね。


天皇寺は真言宗御室派に属し、本尊は十一面観音です。

天皇寺の御朱印です。

今日は暑いですし、八十場の名物を。

線路から見える形でこのような看板が。名物・清水屋のところてんをいただきましょう。

「八十蘇場の清水」と呼ばれる霊泉が湧いており、崇徳上皇が亡くなった際に遺体をどうすればいいか京に指示を仰ぐ間この霊泉の水に遺体を浸していたという言い伝えもあるそうです。この霊泉を活かしたところてん茶屋として200年以上の歴史があるそうです。

今回は「わらび餅風ところてん(黒蜜)」です。冷たくておいしいです。不思議な気に満ちたお店でした。


電車に乗り直しお隣の坂出へ。マリンライナーまで時間がありますからうどんにしましょう。駅構内の「島のいぶき」にします。

冷たいぶっかけ+ちくわ天+鳥天です。おいしかったです。


四国霊場は車でも難儀する霊場がある一方で今回のように電車ですぐ行ける霊場もあります。以前ご紹介した七十八番の郷照寺(宇多津町)もそうですし、五十一番の石手寺(松山市)も伊予鉄バスで簡単に行けます。回る順番は一番から二番・・・と回らなくてもいいそうで、ご自身の回れる範囲で回ってもよいとのこと。まずはご自身のできる範囲内で回ってみることをオススメします。

そうそう、四国霊場では納経をすると上の御影札をいただけますが、現在は空海が弘法大師の号を賜ってから1,100年の記念で下の御詠歌のお札も頂けます。今年5/1から始まったもので、2021年末まで頂けます。霊場会のイベントですので六十二番は拝所でないといただけませんから念のため。
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