2月6日(日)
今日は地形図「笠置山」にある低山めぐりを計画した。予定では、妙見山(263m)、湾標山(230m)、湯谷山(382m)井手山(120m)、流岡山(122m)の五山を考えていたが、湯谷山は思いのほか時間がかかりそうだったので今回はパスし、代わりに鷲峰山(682m)と御林山(402m)を加えて6山を巡った。
妙見山(京都府木津川市と相楽郡和束町の境界、263m)
和束町の撰原集落から、「相楽東部クリーンセンター」への案内標識に導かれ、車一台通るのがやっとの細い道を上がる。道の両側には茶畑が広がる。GPSが妙見山まで100mほどの距離を示すところでクリーンセンターへは大きく右折するが、直進すると車2台ほどの駐車スペースがあった。明確な道は無いようなので、ピーク目指して斜面をよじ登る。ほどなく三角点のある山頂に着いた。神戸市菊水山移動のJS3WFDに声を掛けて1座目終了。下山は往路を辿る。
妙見山山頂ではJS3UUU局のプレートがお出迎え
湾標山(京都府木津川市、230m)
妙見山を下山して駐車位置まで戻ると、地形図に南東の銭司集落へ通じる道がある。この道で湾標山へ行くことにして歩き始める。道幅は1m近くもあろうかという道だが、最近は誰も歩く人は無いようで倒木や笹があり歩きやすい道ではない。突然茶畑が現れて農道を歩くが、道を間違えてクリーンセンターの上部に出る。目指す湾標山の電波塔は隣の尾根だ。少し戻って山道に入り再び別の茶畑に出る。この辺りは、いたるところに茶畑があり地図にない道が縦横に延びているのでややこしい。今度は目の前にドコモの電波塔がお出迎え。山頂はアンテナ横を通って明確な道を少し進んだ先だ。山頂には目印となるものは何も無い。CQを出すと、堺市からJA3WPNが呼んでくれてここも完了。
湾標山山頂手前にあるドコモのアンテナ
井手山(京都府木津川市、120m)
加茂町井平尾集落の北にある山。南側から登るが、山裾は茶畑となっている。この辺りの道路も細く、普通車では通るのも苦労するような具合だ。地元の人に駐車場所を聞くが、府道のバス停の辺りがいいとのことでそれに従う。さすがに地域の人は山の名前はよく知っており、登れるかどうか聞く。「山は登れるが今日はサルが多い」とのこと。用心しながら登る。するとすぐにサルの群れに出会う。茶畑を過ぎると放置された茶の木と笹が生い茂るが、道は笹が刈り込まれていて問題なく歩ける。しかし、ここでもあちこちでサルの親子連れが道を横切る。人間を見ると避けてくれるので何とか山頂辺りまで行くことができた。山頂には目印は何もなし。ここでは7Mhzのアンテナを張って、滋賀県高島市移動のJF3ELHのCQに応答する。
井手山の茶畑から加茂駅方向を望む、右手が流岡山
流岡山(京都府木津川市、122m)
井手山の南西で和束川が木津川に合流する西側にある独立した低山。何処から登ろうかと車で山の北側と西側を観察するが、これといって決め手は無いようだ。山の東麓にお寺があり、その裏に墓地があるのでそこから登り始める。墓地の上部は明確な道ではないが、人の歩いた跡がある。所々藪になっているがテレビアンテナのものと思われる同軸ケーブルに沿うようにピークを目指す。山頂には壊れて放置されたテレビアンテナがあり、その先に三角点があった。三重県松阪市移動のJA3JCHに声を掛けて山ラン終了。
流岡山の三角点は笹薮の中
鷲峰山(京都府相楽郡和束町、682m)
4座終了した時点でまだ時間が早かったので、帰りがけに車でいけそうなところとして鷲峰山に行くことにする。鷲峰山は京都南部では有名な山で、山頂近くに修験道場の金胎寺がある。寺まで車が入れるようだが、遠慮して下の林道に車を置き参道を上がる。法螺貝の音が聞こえてくる。多宝塔の左に山頂への道があり、山頂には宝篋印塔がある。琵琶湖や比叡山が望めるとあるが、今日は霞んでいてはっきりしない。鷲峰山の一等三角点はこの山頂ではなく北東に800mほど離れた位置にある。CQを出すと井手町移動のJH1HQW、JA1THHから声がかかる。すると、JA3WPNからQSPがあり、山ランのJI3NXKが流岡山に登っているとのこと。先ほど私が行ってきた山で、先日の喜撰山といいニアミス続きの偶然に驚く。NXK局とも無事交信を果たす。
鷲峰山山頂の宝篋印塔
御林山(京都府綴喜郡宇治田原町、402m)
鷲峰山から地福谷林道を郷の口方面に下り、途中から御林山林道へ右折する。林道のピーク辺りに生活環境保全林として整備された広い駐車場があるのでここに車を置く。駐車場の向かいに案内板があり、その横にある階段を登る。途中から右手にある踏み跡を辿ると三角点のある御林山山頂に着いた。CQを出すことしばし、山ランメンバーのJN3KWDが宝塚から応答してくれ、やっと帰路につくことが出来た。
御林三山頂の三角点