2021年11月7日(日)
今回の山は福井県敦賀市と滋賀県長浜市の境界にある池内山(655m)と擂鉢山(628m)。いずれも地理院地図に記載はなく、ネットで検索しても同名の記録はあまり見当たらない。ただ、どちらも日本山名事典(三省堂)に記載のある山で当然山ランに有効となっている。登山口は敦賀市の池河内側と長浜市余呉町中河内側からが考えられるが、事前のネット調査で池河内湿原の駐車場から関電巡視路を登った記録があったのでこちらを選択する。
湿原の駐車場に車をおいて舗装路を高圧線下まで進むと山に入る道があり、その先にはお馴染みの巡視路標識が見えた。幅の広い道をジグザグに登って行くと最初の鉄塔が現れる。行く手には4本ほどの鉄塔が続いている。登るにしたがって南西側の展望が開け、野坂山地や敦賀の市街地も少し見えるようになる。県境尾根に乗るとブナ林が広がり、赤や黄色に色づいた森が気持ちを和ませてくれる。
池河内湿原の駐車場からスタート
巡視路を登ると展望が広がってくる
県境尾根に乗った
県境の尾根を南に進むと646.8mの三角点だが最初は見落として行き過ぎてしまった。YAMAPで行き過ぎに気が付いて少し戻り三角点を探す。ここには河内山の山名プレートと網谷の点名プレートがつけられていた。三角点を見たのでその先に進みP655の池内山山頂に到着した。ここには山名の表示はなく、たらの子缶詰の空き缶が木の枝に打ち付けられていた。430MHzのハンディトランシーバーでCQを出すと、京都府与謝郡のJG3LAE局から応答があった。
肉眼では樹間に敦賀湾も少し見えた
三角点は点名網谷
ブナ林のグラデーションがgood👍
池内山山頂、空き缶の絵や文字がはっきり残っており古くはない
一座目の山ランを終え先に進む。擂鉢山とのちょうど中間点辺りには余呉の中河内と敦賀の池河内をつなぐ道が地図に描かれている。現地には深く掘れた古道の趣のある道が残っていた。池内山からここまでは踏み跡もはっきりしていて迷うようなところもなく歩きやすかった。しかしその先は踏み跡の薄いところや広い尾根筋で道を失う場面も多かった。小さなピークで方向を右に左にと変える場面や、灌木の藪などもあってたびたび方向を確認しながら進んだ。
県境尾根から樹間に滋賀県側
中間点の古道にあった遺物、上は郵便のマーク?下は電気設備のよう
途中の水たまりもいい感じ
ようやく到着した擂鉢山には628.1mの三角点があった。擂鉢山の表示はなく津谷山と書かれたプレートがかけられていた。ここでの山ランも430・FMで東近江市移動のJI3CJP局と交信した。当初の計画では中間点まで戻り地図上の道を池河内に下る予定だった。しかしここまでの往路でルート選択に苦労したこともあって、地図を見ながらサブのルートとも考えていた尾根を下ってみることにした。擂鉢山から少しだけ戻って、そこから池河内の集落までなだらかに伸びる尾根だ。取付きが広い尾根で初めこそ適当に下ったが、少し行くと深く掘れた道の跡が現れてそれからはその道を迷うことなく下った。
擂鉢山山頂の三角点
見つけたプレートには津谷山の表示
下りに歩いた尾根筋の道
下山が思いのほか快調に行ったので気分もよくなり、池河内集落で人の気配を探したり湿原の木道を歩いて散策も楽しむことができた。
池河内の集落
駐車場まで湿原の木道を歩いてみた
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