旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

メトロに乗って偶然を楽しむ

2011年11月27日 10時14分24秒 | お出かけ先の庭と花

昨日はお天気が良く、久しぶりに東京へ、友人の参加する日本画のグループ展を見に行きました。
小田急線から乗り継いで東京メトロ千代田線で千駄木まで。
ボタニカルな植物画を描いている友人の、緻密なサルスベリの絵に、実物以上のリアルさを感じて感心感心
ガーデニングの同志でもあるので、植物の話でひとしきり盛り上がりました。

会場を後にして駅へ向かう途中、偶然目にした「旧安田楠雄邸庭園」の看板。
せっかく遠出したので、庭も見られるならラッキーかもなんて思いついてチョイと寄ってみる事に。

其処は都指定名勝になっている大正8年(1923年)に建てられ、関東大震災にも耐え、東京大空襲からも逃れた日本家屋。
内装もほぼ当時のままの状態で残されていました。
当時のお金持ちが、お金をかけて建てた家なので、細部まで品良くモダンに作られていて、唯一の洋間であるコンサバトリー付きの応接室には暖炉も、特注の手あぶり火鉢もあり、しかもすべて胡桃材を使うという懲りよう。

日本間の照明も部屋に合わせて一つ一つ特注品。
こだわりの意匠も。(写真上:鷹の切り絵みたいな透かし付き)


欄間や障子やガラス窓の格子など、現代でも新鮮な印象を受けるくらいモダンなイメージ
シンプル&ビューティフルという感じでしょうか。

二階の続き間から庭を眺めると枯山水の和庭園。
紅葉が綺麗に見えるよう配置され植えられていましたが、真ん中に10年前お嬢様が植えたという枝垂桜もありました。
お庭は工事中で入ることが出来ず残念

こちらは(財)日本ナショナルトラストの管理下にあり、邸宅内をボランティアさんが説明して回ってくれます。

私「あの枝垂桜はこの庭には要らないですね。」
ボ「此処を残すことに決まった際に、それが問題になったんですよ。」
私「でも、それも歴史だから。」
ボ「そうなんです。それで残す事にしたのです。今では桜を楽しみにしてくださる方も多いのです。」

なんて会話しながら、旧財閥のお屋敷をとても興味深く拝見。目の保養になりました


その後、千代田線で日比谷まで乗り、銀座へ所用を足しに寄ったら、なんと5丁目の看板の上に3匹の猫が
歩行者天国でもあったので大勢の方が写真を撮ってらっしゃいました。
なぜ此処に猫 招き猫なのか

携帯で撮影




銀座を後にして、もう一つの目的地へ向かうため銀座線で表参道へ。
南青山にある「ニコライ・バーグマン・カフェ」は、フラワーショップに併設されたカフェ。
エントランスの椅子が苔張り 勿論座れません

カフェ内奥の壁は壁面緑化でリアル植物画

店内はオシャレなフラワーショップ然

予定より一時間ほど過ぎていてお腹ペコペコ。
遅いランチにオープンサンドイッチ・プレートとマンゴーなどのフレーバーティを頼みました。
このティは、甘く華やかな香りで味は渋み少なく、大変美味しく頂きました

奥には小さなテラスがあり、外でもお食事できます。
ヒソヒソ話にちょうど良いかも
コンクリート打ちっぱなしのテーブルの上の、個性的な菊のアレンジメントが目を惹きました。
「菊」というより「マム」って感じ。秋に素敵な一輪

 

久しぶりの上京も、偶然なるお庭との出合いのおかげもあり、今回も充実した一日となりました
久しぶりのヒールのあるブーツに、足はクタクタ・イタイタでしたけど