卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

少年メリケンサック

2009-03-07 02:03:28 | 映画
「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞受賞したが観る気も起きないので、「少年メリケンサック」を観に、というよりは暇で木造の温泉の帰りに、ワドナのゲーセンで麻雀格闘倶楽部してて、なかなか勝てなくて早々と終了したらちょうどレイトショーが始まる時間だったから、ちょっと気になってたからまあ千円ポッキリだしいいか、ということで観る事にした。

「好きです!パンク!嘘です!」(キャッチコピーです)
個人的にロックを殺したセックスピストルズ(本当の殺人犯は手のひら返したようにピストルズを支持したロックファンだが)に逆恨みしてるので、パンクは好きじゃないです!でも最近じゃ銀杏BOYZとかミドリとかのパンクは好きです!

レコード会社の新人発掘部のかんなは、動画サイトに投稿されたパンクバンド「少年メリケンサック」に目をつける。バンドとの契約に乗り込むと、そこにいたのは昼間から酔っ払ったオッサン。動画に投稿されていたのは25年前のライブ映像で、メンバーは50代になっていた。ネットで話題になるも、「少年メリケンサック」の素性を知らぬままツアーは決まり、久し振りに集まったバンドメンバーは碌に演奏も出来なかった。果たしてツアーは成功するのか!?・・・そんなお話。

監督・脚本は宮藤官九郎。
クドカンといえば劇団大人計画。ま、観た事無いけど人気あるみたいね。
ドラマの脚本とかでは何本か観た事あるけど、ほぼ面白くなかったね。だからあんまり監督・脚本で期待してなかったね。
結果、演出・脚本はやっぱりそんなでもなかった・・・。設定だけみればもうちょっと面白くなりそうなもんだったけどね。
でも普通に笑えるところも何ヶ所かあったりで、コメディとしてはそこそこだったかな。

主役は宮崎あおい。
「篤姫」は年末の総集編だけ観たけど、あの演技は素晴らしかった。存在感が凄かった。大物ばかり出演する大河ドラマで主役を堂々演じ切れた女優魂がこれでもかと感じられ、国民的女優の座を勝ち取った。
あおいチャンの女優のメインの畑は映画であるが、女優的好奇心が強過ぎるのか、ドラマや舞台にまで出演している。
あおいチャンを初めて見たのは「ユリイカ」という映画だった。ま、内容はあんまり面白くなかったけれど、とても印象深い映画だった。何より当時14歳のあおいチャンが役所広司を喰ってしまってたというのが一番の見所だった。
子役は大成しないとジンクスを見事にぶち破って、早々と結婚したりとプライベートも充実(不倫騒動もあったが)したりで、今後も目を離せない存在であり、普通に可愛くて好きだから、宮崎あおい目当で観に来たのが大きい。
劇中、もともと弾けてる女の子なので、バンドに感化されてパンクっぽくなっていくのが面白いのだろうけど、ここらへんは演出が悪かったのかも。
篤姫で多忙だったのに、わざわざコメディ映画に出るという姿勢が素晴らしいよね。ブリブリの演技とかムカツクくらい上手いよね。結構体当たりで演じたと思うが、何よりあおいチャンが無理してでもやる役ではなかったような気がしないわけでもないと感じた・・・。

バンドメンバーは佐藤浩一、木村祐一、田口トモロヲ、三宅弘城。
佐藤浩一は普通にカッコよかった。文句はなかった。流石一流役者です。
キムはあんまり・・・。役者ではないね。
三宅弘城はよく知らんが、劇団「ナイロン100℃」所属なんだって。「グループ魂」でドラムやってるから選ばれたんでしょう。
田口トモロヲといえばナレーターだが、彼はもととも「ばちかぶり」というパンクバンドでボーカルしてて、ライブで炊飯ジャーの炊き立ての御飯の上にウンコしたという伝説持ってる生粋のパンク人なんですな。当時を知らんから最初ギャップに驚いたが、劇中では演技ではなく、本業そのものを披露したんですな。

その他の出演者達もご紹介。
銀杏BOYZの峯田は25年前の少年メリケンサックのボーカルのジミー役。メインテーマの「ニューヨークマラソン」はいい曲だ。少年アラモードというアイドル役も似合ってた。
他の銀杏メンバーも出演してます。実際の演奏も銀杏が担当してます。

マルコム・マクラーレン的仕掛屋役のピエール滝。彼も役者としてよく出てますな。本当によく見る。本業よりよく見る。

田辺誠一がテルヤというアーティスト演じてるけど、どうみてもガクトのパロディ。このシャレは許可を取ったのかどうかが気になって仕方なかった。

元スターリンの遠藤ミチロウや、スタークラブの日影晃、ギターウルフのUGなど、ロックの大御所もカメオ出演してるのが、古くからのバンドブームファンにとっては嬉しいところでしょうか。

音楽担当はザゼンボーイズの向井秀徳。マサル、テルヤ、少年アラモード、GOAの曲を全て作曲している。ザゼンと違ってこんなクソみたいな曲作れるってのは才能があるからに決まっている!!

エンディングテーマは峯田と向井のデュエットで松任谷由実のカバー「守ってあげたい」。なんでこの曲なんだろう??

一つ思ったのは、宮崎あおいじゃなくてもよかったよね、ということ。
個人的には上野樹里でやったら面白かったかも、と思った。

というわけで、そんなに面白いわけでもなかったが、普通に、楽しかった!!

オススメ度(映画評価)・☆☆

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