卍の城物語

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ジュラシック・パーク

2008-06-16 16:48:30 | 映画
映画100選。第13回。

93年作品。アカデミー特殊視覚効果賞、音響効果編集賞、録音賞受賞。

監督・スティーブン・スピルバーグ
原作・脚本マイケル・クライトン
音楽・ジョン・ウィリアムス
出演・サム・ニ-ル、ローラ・ダーン、リチャード・アッテンボロー、ジェフ・ゴールドブラム、サミュエル・L・ジャクソン

私は小学生の頃から恐竜にとても興味があり、恐竜の図鑑を愛読し、学校の図書館では暇があったら恐竜の本をヘビーローテーションで借りていた。
男の子らしく、デカくて強いものに憧れていた普通の小学生であった。
そして中学生になった頃、物凄い映画があるので観に行こうと友人達から誘われたが、当時は映画に興味が無かったので断った。その映画がジュラシック・パークだった。
偶然だったのかどうかは知らないが、安達祐美主演の恐竜映画「REX」が同時期に公開されていて、どうせだったら「REX」の方を観るわと茶化していた。
その1年くらい後に、家族がレンタルしてきた「ジュラシック・パーク」を観た。
どうでもいいが、その日は滑り止めの私立の高校の受験日で、結構手ごたえはあったので、受かるだろうと思い帰宅した時であった。

なんとなく観た映画だったが、劇中の恐竜を観た時は、サム・ニール扮するグラント博士と観た時同様、開いた口が塞がらず、度肝を抜かれたものであった。多分この時の衝撃は今後無いと思う。
当時のハリウッド映画のCG技術は格段に向上し、CGが現実を超えてしまっていたのである。

スター・ウォーズから始まったであろう、色々なSFやファンタジーやアクション映画は軒並みヒットし、映画界は大いに盛り上がっていた。
自分よりちょっと上の人はスター・ウォーズで興奮していただろうが、エピソード4~6シリーズは自分の生まれる前から始まっており、エピソード1~3シリーズは、ある程度のスペクタル映画でCG技術はやることをやってしまったという時期になっており、結局スター・ウォーズに世間並みには衝撃を受ける事は出来なかった。
だいいち脚本がショボ過ぎるという点もあるしね。そんなわけで自分の中でCGといえばジュラシック・パークを挙げ、多分それが唯一であると思う。
ほとんどのCGメインの映画は一過性に過ぎない流行モノで消えていってしまった。個人的に世間が評価するほどスピルバーグがそんなに偉いとは思わないけど、この作品だけはあまりに素晴らしく感動出来る。

ストーリーは今更書く必要はないけど、単純過ぎてその方が万人受けでき、恐竜に集中できるのでいい。
夢の楽園が一人の欲望であっさり崩壊してしまうという点もシンプルかつリアルでいい。

メインはもちろん恐竜。残念ながら7種類の恐竜しか出ないのだが、やっぱり主役はティラノ・サウルスである!
あの暗闇から出てくるところは本当にちびったね。子ども心に「出たー!ティラノ・サウルスだ!」と思ったし、恐竜好きなら誰でも憧れの存在であった。
やはり「ゴジラ」の影響はスピルバーグにもあったろうし、足音の恐怖はゴジラからきてるだろう。
劇中車を追いかけるティラノ・サウルスのシーンがあるが、最近の研究では、ティラノ・サウルスは時速30kmほどしか走れないらしい・・・。がっかり。
でもこの映画のティラノ・サウルスが現実だと信じている!

そして影の主役はヴェロキ・ラプトル。この映画で初めて名前を知ってショックだった。ちょっとは恐竜に詳しいと思っていたもんで。
このラプトルが恐竜としては遥か高知能で残虐という設定。チームワークで獲物を仕留める狡猾さ。
劇中グラント博士は恐竜が鳥に進化した事を確信しているが、このラプトルは現代のカラスといったところか。
実際はもっと小型であるらしいが、この映画のヴェロキ・ラプトルが現実だと信じている!

他にもブラキオ・サウルス、パラサウロロフス、トリケラトプス、ディロフォ・サウルス、ガリミムスが出演(?)。
メジャーどころがあんまり出ていないところが惜しい!といって続編に期待しすぎるてしまうと大いに裏切られてしまうのが悔やまれる。
だが軽い気持ちで「ロスト・ワールド」、「Ⅲ」を観てもいいかと思う。
そして何と来年には続編が公開予定!これは期待していないけど、恐竜好きとして観ないわけにはいかない。

ジュラシック・パークこそがCGの頂点であり、そしてファンタジーであり、エンターテイメント映画である。
スビルバーグ同様、子ども心はいつまでも忘れてはいけない。それが映画の一番の刺激になるのである。

オススメ度(映画評価)・☆☆☆☆

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