Jun日記(さと さとみの世界)

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はじめのマシュマロ(1)

2018-11-16 10:46:30 | 日記

 私のお菓子作りはマシュマロから始まった様に思います。それは小学2年生の頃か、3年生の頃だったと思います。子供向けの教育月刊誌に載っていた作り方で作りました。もちろん昭和当時の日本、私が住んでいた地方に植物のマーシュマロウなど自然に生えているはずが無く、マロウの根のでんぷんの変わりはコーンスターチか片栗粉でした。何かしらのでんぷんで作ろうという作り方だった様です。

 さて、この頃近くの商店にコーンスターチという物が有ったでしょうか?、当時は未だ無かったんじゃないかと思います。とろみも片栗粉なら、それを固める回りの粉も片栗粉という有様だったと思います。でも、家の近くには百貨店が有りましたから、その辺りでコーンスターチは調達できたかもしれません。

 さて、本を片手にお料理、特にお菓子を自分で作るという事に興味を持った私は、期待と不安で一杯でした。それは本を見てすぐの月ではなく、記事を読んでから何か月か過ぎた頃に作ったからでした。その間あれこれと思いあぐねて、漸く決心して取り組んだだけに、相当緊張していたと思います。季節的にもひんやりとした気候でした。雪は有りませんでしたね。

 料理を始めた私は、砂糖と片栗粉を鍋で煮溶かして(多分これは母か祖母の作業)、片栗粉を箱に敷き詰め、卵パック(パックが有ったかしら?卵その物で型取りしたかもしれません)で片栗粉に窪みを付けただけの型に、そのとろとろと甘い片栗粉を注ぎました。

 ここで、現在、待てよと思います。マシュマロの白い色と弾力が私の頭に浮かんだからです。あの白い色は、と考えると、卵白を忘れていた事を愕然と思い出しました。型に注ぐ前に卵白を泡立てて、煮溶かしたカタクリ液と混ぜたなと思い出したのです。そして、卵白を泡立てた時の光景を思い出しました。

 その前に、ここでまた、当時の家の大人は皆マシュマロという物を知らないと言っていた事を思い出しました。私自身が食べた事が無いお菓子、見た事も無いお菓子について、家族の皆に、知っているかと作る前にリサーチしておいたのです。当時の私は家の誰かがマシュマロについてどんなものか知っていたなら、作る時にこれでよいか等聞く事が出来る、作る要領が分かるのではないかと考えていたようです。残念ながら頼みの綱の母も祖母も知らないという事で、私は見た事も無い食べた事も無い未知のお菓子作りに、本だけを頼りに挑戦する事になったのでした。緊張したのも当然の事でした。


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