2007.4.18(水)つづき
ネパール訪問4日目の午前はパシュパティナート見学、午後はボーダナートを訪問することになりました。 途中で昼食を摂ってから廻りましたが、パシュパティナートからは車で10分か15分位のところです。
ボーダナート (ボーダ=ブッダ ナート=神さま) 入場料 100ルピー
まず驚くのが狭い通路から見える仏塔(ストゥーパ)の大きさです。 白くて大きなドームに付いている目は、はるか遠くをジーッと見つめています。
ここボーダナートはチベット仏教の主要な巡礼地となっています。 そしてチベットの人々が中国から逃れてくるようになってからは世界でも有数なチベット文化の中心地になっているのです。
現在あるストゥーパは、15世紀イスラム教の侵攻により破壊されたため後に再建されたもの。それ以前のものはもっとずっと大きかったそうです。今の物でも十分大きくりっぱ、ネパール最大のものだということです。
その昔、ここはネワール仏教の聖地だったとのこと。 最初に立ち寄ったサキャ派のゴンパ(僧院)にある大きなマニ車の文字がネワール文字であることがそれを表しているそうです。
これがそのネワール文字のマニ車 二かかえもありそうな大きなものです。
寺院の周りにあるものはたいていこの大きさです。 必ず右手で回しましょう
手に持って廻るための小さいもの。
お参りする人は、右手でマニ車を回しながら真言を唱え、ひたすらストゥーパの周りを廻ります。 マニ車を一回まわすと、経文を一回唱えたことになります。
大きなドームの周りには小さいくぼみがあり、そのひとつひとつに仏像が彫られています。全部で108。 日本でいう「108の煩悩」も何か関係ありそう・・・
ちなみに、お参りする人が手に数珠のようなものを持っているのをよく見かけます。
あれは「ルドラクチャー・マーラ」といい、菩提樹でもなく、沙羅双樹でもなく「ルドラクチャー」という木の実(ものすごく堅い)で出来ているそうです。
ある時私がディネシュさんに「あれってもしかして108個付いていると思う?」と聞いたら、突然お土産やさんのものを手にとって数え始めました。 「ほんとに108!」と叫んでしまいました。
入口のちょうど反対側(北側)には小さな「アジマ寺院」があります。
祀られているのはこの像です。
このアジマ寺院の左にストゥーパに上がる階段があります。 以前は台座の最上階まで上がることが出来ましたが、今は一段目までしか上がれません。 それでもかなりの高さがあり、一回りすると何かいい気が得られるような気がします。
上では僧侶の祈りが行われていました。
象に乗ったこの二人は・・・ このストゥーパを作った王と妃と聞きましたが、紀元前3C~0C、キラント王朝の王でガイドのディネシュさんも名前が分からないということです。 顔はネパール人ぽくなくモンゴル人ぽいとディネシュさんは言います。
チベットの方の祈りの方法として「五体投地」というものがあります。体を地面に投げ出して祈りを捧げます。ルドラクチャー・マーラを前に置いて数えながら行っていました。108回行うのでしょう。
ストゥーパの形には大きな意味があり、「宇宙を構成する五大エネルギー」を表しています。
三層の台座・・・・・・・・・・ 土
白い大きなドーム・・・・・・・ 水
目と頭の13層のところ・・・・ 火
悟りを開くまでに13の階段があることを意味し、四方に付いている目は世界を見つめる智慧の目を表しています。
その上の小さい円形の傘・・・・ 風
先端の小尖塔・・・・・・・・・ 空
アジマ寺院の向かいにあるりっぱなゴンパは、チベット仏教のカギュ派の中の一つ、カルマ派の 「グル・ラハカン・ゴンパ」 です。 中に入って見せて頂くことができます。
2Fには金ぴかの三体の像があります。
仏像の並びとしてはこの写真のようにたいていはお釈迦さまが真ん中で左が弥勒菩薩、右がパドマサンバヴュなのですが
こちらのゴンパのものは真ん中がパドマサンバヴュで、左・お釈迦様 右・弥勒菩薩です。
チベットの人たちのメインの神さまはチベット仏教を広めたパドマサンバヴュであり、お釈迦様より位が高いとされるためこのような並びとなるのです。
タルチョのこと
寺院にはためいているたくさんの旗を「タルチョ」といいます。 これはチベット仏教の祈祷旗。これには経文が印刷されています。印刷技術のなかったころは一枚一枚、心をこめて手で書いていたのでしょうか・・・
ディネシュさんが子供のころはこのタルチョというものはなかったとか。こんなにたくさんの旗がひらめくようになったのは15年か20年くらい前からだそうです。チベットから多くの人々がやってきたころからでしょうか。
旗の色は5色。 これも「宇宙」を表しています。
旗の意味するところが書物や人により異なります。
多くは
青・・空 黄・・大地 赤・・火 緑・・水 白・・風 となっています。
ディネシュさんはわざわざネパールの歴史学者さんに聞いてくれました。それは次のようでした。
青・・土 黄・・水 赤・・火 緑・・風 白・・空
たまたま通りかかったチベットの僧侶にも聞くことが出来ました。その方はネパール語は分からないとのことで流暢な英語で教えて下さいました。
青・・風 白・・雲 赤・・虹 緑・・自然 黄・・地球 と。
旗の並びは写真のように 青・白・赤・緑・黄 の連続です。
ストゥーパの周りにはたくさんのお土産やさん、タンカを制作している店、レストラン、色々な宗派のゴンパ(僧院)などがありとても賑やかです。
ここには車は入ってきませんので安心して歩くことができます。
ネパール訪問4日目の午前はパシュパティナート見学、午後はボーダナートを訪問することになりました。 途中で昼食を摂ってから廻りましたが、パシュパティナートからは車で10分か15分位のところです。
ボーダナート (ボーダ=ブッダ ナート=神さま) 入場料 100ルピー
まず驚くのが狭い通路から見える仏塔(ストゥーパ)の大きさです。 白くて大きなドームに付いている目は、はるか遠くをジーッと見つめています。
ここボーダナートはチベット仏教の主要な巡礼地となっています。 そしてチベットの人々が中国から逃れてくるようになってからは世界でも有数なチベット文化の中心地になっているのです。
現在あるストゥーパは、15世紀イスラム教の侵攻により破壊されたため後に再建されたもの。それ以前のものはもっとずっと大きかったそうです。今の物でも十分大きくりっぱ、ネパール最大のものだということです。
その昔、ここはネワール仏教の聖地だったとのこと。 最初に立ち寄ったサキャ派のゴンパ(僧院)にある大きなマニ車の文字がネワール文字であることがそれを表しているそうです。
これがそのネワール文字のマニ車 二かかえもありそうな大きなものです。
寺院の周りにあるものはたいていこの大きさです。 必ず右手で回しましょう
手に持って廻るための小さいもの。
お参りする人は、右手でマニ車を回しながら真言を唱え、ひたすらストゥーパの周りを廻ります。 マニ車を一回まわすと、経文を一回唱えたことになります。
大きなドームの周りには小さいくぼみがあり、そのひとつひとつに仏像が彫られています。全部で108。 日本でいう「108の煩悩」も何か関係ありそう・・・
ちなみに、お参りする人が手に数珠のようなものを持っているのをよく見かけます。
あれは「ルドラクチャー・マーラ」といい、菩提樹でもなく、沙羅双樹でもなく「ルドラクチャー」という木の実(ものすごく堅い)で出来ているそうです。
ある時私がディネシュさんに「あれってもしかして108個付いていると思う?」と聞いたら、突然お土産やさんのものを手にとって数え始めました。 「ほんとに108!」と叫んでしまいました。
入口のちょうど反対側(北側)には小さな「アジマ寺院」があります。
祀られているのはこの像です。
このアジマ寺院の左にストゥーパに上がる階段があります。 以前は台座の最上階まで上がることが出来ましたが、今は一段目までしか上がれません。 それでもかなりの高さがあり、一回りすると何かいい気が得られるような気がします。
上では僧侶の祈りが行われていました。
象に乗ったこの二人は・・・ このストゥーパを作った王と妃と聞きましたが、紀元前3C~0C、キラント王朝の王でガイドのディネシュさんも名前が分からないということです。 顔はネパール人ぽくなくモンゴル人ぽいとディネシュさんは言います。
チベットの方の祈りの方法として「五体投地」というものがあります。体を地面に投げ出して祈りを捧げます。ルドラクチャー・マーラを前に置いて数えながら行っていました。108回行うのでしょう。
ストゥーパの形には大きな意味があり、「宇宙を構成する五大エネルギー」を表しています。
三層の台座・・・・・・・・・・ 土
白い大きなドーム・・・・・・・ 水
目と頭の13層のところ・・・・ 火
悟りを開くまでに13の階段があることを意味し、四方に付いている目は世界を見つめる智慧の目を表しています。
その上の小さい円形の傘・・・・ 風
先端の小尖塔・・・・・・・・・ 空
アジマ寺院の向かいにあるりっぱなゴンパは、チベット仏教のカギュ派の中の一つ、カルマ派の 「グル・ラハカン・ゴンパ」 です。 中に入って見せて頂くことができます。
2Fには金ぴかの三体の像があります。
仏像の並びとしてはこの写真のようにたいていはお釈迦さまが真ん中で左が弥勒菩薩、右がパドマサンバヴュなのですが
こちらのゴンパのものは真ん中がパドマサンバヴュで、左・お釈迦様 右・弥勒菩薩です。
チベットの人たちのメインの神さまはチベット仏教を広めたパドマサンバヴュであり、お釈迦様より位が高いとされるためこのような並びとなるのです。
タルチョのこと
寺院にはためいているたくさんの旗を「タルチョ」といいます。 これはチベット仏教の祈祷旗。これには経文が印刷されています。印刷技術のなかったころは一枚一枚、心をこめて手で書いていたのでしょうか・・・
ディネシュさんが子供のころはこのタルチョというものはなかったとか。こんなにたくさんの旗がひらめくようになったのは15年か20年くらい前からだそうです。チベットから多くの人々がやってきたころからでしょうか。
旗の色は5色。 これも「宇宙」を表しています。
旗の意味するところが書物や人により異なります。
多くは
青・・空 黄・・大地 赤・・火 緑・・水 白・・風 となっています。
ディネシュさんはわざわざネパールの歴史学者さんに聞いてくれました。それは次のようでした。
青・・土 黄・・水 赤・・火 緑・・風 白・・空
たまたま通りかかったチベットの僧侶にも聞くことが出来ました。その方はネパール語は分からないとのことで流暢な英語で教えて下さいました。
青・・風 白・・雲 赤・・虹 緑・・自然 黄・・地球 と。
旗の並びは写真のように 青・白・赤・緑・黄 の連続です。
ストゥーパの周りにはたくさんのお土産やさん、タンカを制作している店、レストラン、色々な宗派のゴンパ(僧院)などがありとても賑やかです。
ここには車は入ってきませんので安心して歩くことができます。
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