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続いて、自動車館にやってきました。
豊田佐吉の長男である豊田喜一郎が、アメリカ車を見て日本の自動車を作るまでについての説明を聞きます。
写真は、自転車に取り付ける小型ガソリンエンジンの開発の様子。
喜一郎は自動車用鉄鋼材料を自前で研究する必要があると判断し、当時の帝国大学とほぼ同等の最新研究機器を備えた「材料試験室」を設立したのだそうです。
こちらでは、現在の愛知製鋼刈谷工場に残されていた材料試験室と試作工場の建物を部分移転・復元して館内に再現しています。
材料試験室では、当時の材料研究に使われた各種の試験機を展示しています。
エンジンの試作(特にシリンダーブロックの鋳造)に苦労した様子。
建設当時の木造部分を移築して工場の一部を再現した試作工場の展示。
原寸木型に合わせて鉄板を手叩きによりパネルに仕上げて行く行程を再現。
トヨダA1型乗用車の試作ボデーの完成まですべて手作業だったのです。
「G1型」と命名された試作第1号トラック。
短期間の開発と製造のためテスト中に次々と故障が発生し、修理を繰り返したようです。
1955年発売の初代クラウン。
初代クラウンのシャシとボディー。
2階から見た自動車館1階。
2014年に発売された、世界初のセダンタイプ燃料電池自動車で走行中は水のみの排出で究極のエコカーと呼ばれる「MIRAI」
トヨダトラックG1型(1935年)
タイヤに「はけブラシ」がついています。
豊田喜一郎をモデルにしたドラマ、「リーダーズ」で実際に使われた車両だそうです。
(出演者のサイン入りポスターも展示されていました)
フロントマスコットは金の鯱(しゃちほこ)をモチーフにしています。
トヨダAA型乗用車(1936年)
ラッパ式ホーンの音も聞かせていただけました。
挙母工場創業時のAA型乗用車の組立ラインを、その頃使用していたコンベアや鉄骨柱などをそのまま展示して再現しています。
内装も手作業で、1台1台の形状を型紙に取って加工していたそうです。
創業当初の鍛造設備から、自動鍛造プレス機、600tプレス機などすべて実演していただけます。
メインボデー組付自動溶接機も実演。
溶接ロボットの実演。
華麗ですばやい動きに感動です。
エンジンとシャシの自動組付け。
トヨタ2000GT
この車だけ特別扱いで、囲われて近寄れないようになっています。
今回は、車ができるまでの主だった工程を実演で見せていただくことができました。
他にも、ブレーキやハンドル操作などを自分で試して進化している様子などを体験するコーナーもあり、大人が楽しめる充実した社会見学になりました。
「あいち・なごや周遊観光パスポート」、さすがに全制覇はできませんでしたが、行きたいなと思った施設はだいたい訪れることができました。
こういう機会がなかったら今回のトヨタ産業技術記念館をはじめ、ほとんどの施設に行くことはなかったかも。
パスポートで行けなかった施設も、機会を見つけて出かけてみたいなと思います。
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