「てんがらもんラジオ」138回のゲスト・前迫敏子さんについて、どういう人
かと聞かれたとしたら 「笑顔の頼もしい人」と言いたいです。
肩書は特定非営利活動法人事務局と紹介されていましたが、障害児障害
者とその親をはじめ多くの人にとって、この人の笑顔にどれ程支えられてき
たか想像しながら番組を視聴し終わりました。
番組は http://www.ustream.tv/recorded/54352209 です。
たしか23歳で保育の仕事に就いたと聴き取れましたが、それから障害児
保育から障害者の生活支援事業と歩んで来られました。それに取り組んで
来た姿勢についてご本人の口からでた 「やりはじめたら進むしかない、山に
向かったら登るしかない」という言葉に言い表わされています。
一般保育に現場にいて、発育の遅れた子どもが気になりその方面の勉強を
はじめ、障害児保育からさらに障害児の学童保育へ、大人になった障害者の
支援事業へと取り組みを発展させてきました。
20年ほど前にかかわった障害児保育から離れていましたが最近再び障害
児保育の現場にかかわり、環境の変化を語っておられました。
入所施設が見直しされ、地域で生活する方向に変わってきているが、これが
大変厳しく、問題を感じていて地域の方々が障害児障害者をどう受け入れるか
が大切なことだと強調されていました。
それは、障害児障害者の障害も特性として理解することで、「変わった子だけ
れど、こういう子なのかな」ということです。その特性を活かせばいい、そこに適
切な援助を届けることが大切です。
障害児障害者は周りの人、大人の表情に非常に敏感ですから、大人が豊かな
表情をもっていることが大切です。それはややもすると自分とは違ったものを排除
しようとする傾向がつよまるなかで、障害児障害者とのかかわりに外してはならな
いことと理解しました。
金子みすゞの詩の一行 「みんなちがって、みんないい」が浮かんできました。
そして、それを厳しい日々のなかで実践してきた前迫さんの笑顔を作って来たのだ
と思うのです。