番組はここのクリックで ➡︎ 「てんがらもんラジオ」190回 ゲスト 鶴田紀光さん
この番組は村永さんの「西伊敷三丁目FMぎんがよりお送りします」とはじまります。今回のゲストの鶴田紀光さんは西伊敷の下の方の伊敷の方です。さて鹿児島市西伊敷という地名はいつの間にか私にとって馴染みになっていましたが、その元になるのが伊敷という地域なのでしょう、と思いつつ「鹿児島市伊敷」を検索してみました。
まずこの地域の歴史の古さです、正平(しょうへい)十三年(1358年)に書かれた物にこの地名がはじめて出てくるそうです、14世紀中頃以前からの村です。お馴染みの西伊敷地域に団地が開発されたのは昭和20年代後半だとありました。伊敷と西伊敷は約600年間の時代差があります。
実は昨日古文書に関係する数人と地域の歴史を知るということは住んでいる人にとってどういう意味があるのか、などをかなり時間をかけて話し込んだもので頭に残っていました。番組でも出ましたが三年先に明治維新150年を迎える現在、特に維新には先駆的な役割を果たした鹿児島・薩摩では当然地域の歴史に対しての関心も高まると思います。その関心に応えてくれる鶴田さんのような方はガイドというよりサポーターとでも言うべき役割だと思うのです。
実はと、二つ目ですがこの数日自分の蔵書の整理に時間を取られています。主に60年安保以降のものが多く、時代の動きのなかで自分が何を軸にして考えと行動を決めていくべきかの試行錯誤の跡を見る思いです。これらの蔵書は私自身の歴史・自分史を語ると共にこれからの進み方のサポーターの役割も果たすものです。
明治維新150年という節目は日本の歴史と地域の歴史に関心を向けるとともに、21世紀前半の日本を考える機会であります。これから迎えるであろう日本社会の変化は近年でいえば明治維新や太平洋戦争終戦に次ぐ大きな変化のように思えます。更にその大きさは日本国民に主権が無かった時代とは質的に違った広がりを持つようになるはずです。
問題解決の中心は国民であり地域では住民であると意識されます。ですから高齢者の生活問題やシャッター商店街問題と別問題ではなく、前回前々回のゲストの方々の問題意識と通ずるものと思います。