花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

国立新美術館 建築ツァー(1)

2006-10-16 02:36:19 | 建築
来年1月にオープンする国立新美術館の建築ツァーに参加見学してきた。
国新美のサイトをチェックしていたら建築ツァーについての公募が出ていたので、すかさず申し込んでしまったのだ。実は別日の夜のツァーにも申し込んだが、こちらは抽選で外れてしまった(涙)


さて、初めて見たその外観は...

  


黒川紀章設計のこの新しい美術館は膨らみのあるガラス張りの造形が面白く、円錐型のエントランスから中に入ると、吹き抜けのロビーは明るい採光に満ちていた。

  


まず、ツァーはエレベーターで3階に上り、特別に屋上庭園(中庭)に案内され、周りを取り囲む、ライブラリー・講堂・研修室などをガラス越しに覗くことができた。この庭園には竹が植えられていてオシャレ。各部屋の扉は灰白色で、波をデザインした赤い取手が印象的なのだが、これは黒川氏のこだわりのデザインだそうだ。




3階にはポール・ボキューズが日本で始めて開くレストラン「ポール・ボキューズ・ミュゼ」ができる。既に店頭メニューまで用意されていた。美術館閉館後も夜10時まで営業するそうなので、ぜひ食べに行かなくちゃ、と思ってしまった(笑)。一階からそびえる丸く大きな柱の上に位置し、3階フロアと直結している。2階フロアにも同じように円柱の上にカフェのスペースがある。

   


エスカレーターで2階に下り、展示スペースを見学する。2階フロアの壁は縦ストライブ木の間は白く見えるが、実は淡く橙色の光る照明が中に隠されている。夜はこの照明が特に映えるそうだ。




さて、展示スペースだが、とにかく広い!2階には企画展示室が3室並ぶが、一番左の2Eは特に天井が高くて開放感があった。可動式のパネルでフレキシブルに仕切ることができる。この展示室はインスタレーションとか大きな彫刻に向くだろうなぁ、などと思ってしまった。ところがそれだけでなく、コンピュータを使った展示物を想定して床にはPC用の配線が縦横に設置されていた。更に、この新美術館は空調口は床にあって、小さな穴の開いた床面の上に手をかざすと確かに空気が吹き出ていた。
真ん中の2Dは展示用の壁が既に設置されていて、その壁面を見ているだけでかなり多数の絵画が展示できそうだ。

  

ということで、次回、地階のバックヤード見学に続く。