花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

クリスマス会

2014-12-24 01:09:42 | Weblog
今日、あ、昨日? 友人たちとのクリスマス会があった。友人ムラちゃんのお店が会場だったので、なんとケーキ持ち込みをしてしまった私たち(^^;;



でも、ムラちゃんち特製のデザートも食したのだった。山元町特産の紅玉を使ったりんごのキャラメル・コンポート、美味しかった!♪



元々、ムラちゃんの自宅&お店は山元町にあったのだけど、震災の津波で流され、縁あって仙台の某大学構内にお店を構えることになった。山元町は震災後の人口流出も多く、戻っても客足の少なさが予想されるので、このまま仙台で営業を続けていこうかと悩んでいるようだ。

震災で被害を受けた沿岸部の市町村の人口流出問題は、残った住民の生活の質の低下をも招きかねず、更なる流出の可能性も出てくるかもしれない。ムラちゃんの悩みは沿岸部住民共通の悩みなのかもしれない。

ローマ「da Guercino a Caravaggio(グエルチーノからカラヴァッジョ)」展(8)

2014-12-24 00:16:32 | 展覧会
会場には往年のマーホンを偲ぶ映像が流れていた。齢をとってからの姿しか知らなかったが、若い頃のマーホンはかなりイケメンだった! そのうえ、裕福な銀行家一族出身でお金持ち、オクスフォード出身、更にカドガン・スクエアに住居あり。まぁ、なんて理想的なエリート婿さん候補なんだろう(笑)。でも、美術オタクの道をまっしぐら…だったのだと思う(^^;;

Mahon had an eye, he lived amidst masterpieces, and above all he loved art.
マーホンは見る目を持ち、古典傑作に囲まれて生き、そしてなによりも芸術を愛した。(誤訳だったらすみません)

さて、ようやく展示作品紹介もカラヴァッジョにたどり着いた。カラヴァッジョ自身については今更なので、超サックリと。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio、1571 - 1610)はロンバルディア出身、バロックを切り開いた革新的かつ天才的画家である。
光と闇に浮き彫りされた人物像は、観る者にリアルに迫ってくる。宗教画の聖なる光は清冽に画面に降り注ぎ、生々しき聖者たちは観る者を画面に誘う。

《病めるバッカス》(1594)ボルゲーゼ美術館

《病めるバッカス》を明るい会場で真正面から向き合うなんて久々のような気がする。病んだ自画像と言われるが、静物画を得意とする画家の魂が葡萄の房にも葉にも、桃にも、白布にも、我が技量を誇るかのように込められている。今回、まじまじと葡萄の葉への光の差し込み方、反射の仕方を観察しながら、なんという描写力なのだろう!と改めて感嘆する。

《ホルフェルネスの首を斬るユディット》(1597)バルベリーニ国立古典絵画館

それぞれの顔の表情の面白さ、連続する手の表情の面白さ。目を剥き断末魔をあげるホルフェルネス、嫌悪感に眉間に皺を寄せるユディット、好奇と興奮で目が飛び出そうな召使老女。苦しさに宙を掴む手、髪を握り剣で斬る手、包む布を思わず握りしめる手、緊張感のなかにもリズミカルに連鎖しているような気がする。それに鮮血の赤とカーテンの赤の連動も生々しく、画家の劇的構成の上手さが味わえる一品だと思う。