花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

三菱一号館美術館「レオナルド×ミケランジェロ展」彫刻拝見サクッと感想。

2017-07-24 23:38:07 | 展覧会

先週、東京に行ってきた。多分、ゲストのmomoさんと同じようなコースだったかもしれない(^^;

まずは、三菱一号館美術館 「レオナルド×ミケランジェロ展」(彫刻だけ!)

ということで、サクッと感想をば...。

ミケランジェロ《十字架を持つキリスト》はミケランジェロにしては静的過ぎて、なにやら古典古代彫刻(コントラポストよね)を想起してしまったほどだ。大理石の亀裂のためにミケランジェロが途中で放棄したものを17世紀の彫刻家が完成させたらしい。17世紀ということは、ヴィンチェンツィオ・ジュスティニアーニ候時代でしょ??(間違っていたら御免なさい(^^ゞ)

ミケランジェロ《十字架を持つキリスト》(ジュスティニアーニのキリスト)サン・ヴィンチェンツィオ修道院付属聖堂 

キリストの顔の頬と肩のあたりに亀裂が走る。

展示室の壁に参考としてサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂の《キリスト》の写真が展示してあったが、その筋肉質かつ動的なひねりこそがミケランジェロだよなぁと思ってしまった。

もし、あのジュスティニアーニ候のジュスティニアーニ家だとしたらであるが、ジュスティニアーニ候は古典古代彫刻も多く収集しているから、彫刻については案外古典嗜好だったのかもしれない。絵画は当時の「現代絵画」がお好みだったのだろうけどね。って、候はカラヴァッジョのパトロンですから(^^ゞ