去年10月末にミラノ「Dentro Caravaggio」展(Palazzo Reale)を観たので、残念ながら11月から始まった「L'ultimo Caravaggio. Eredi e nuovi maestri」展(Gallerie d'Italia)を観ることはできなかった(涙)。ボローニャのFさんから新聞の展覧会記事を送っていただき、おおよその概略を知ることができた。(Grazie!!>Fさん)
17世紀初頭におけるカラヴァッジョの影響の大きさはもちろんだが、プロカッチーニのようなアンチ志向もあるということでしょうか??
で、興味深かったのは、カラヴァッジョ最晩年の作である《聖女ウルスラの殉教》を中心に据え、発注者であるジェノヴァのマルコ・アントニオ・ドーリアと弟のジョヴァンニ・カルロ・ドーリアの二人のコレクション形成の違いが扱われていたようで、拙ブログでも触れたルーベンスもシモン・ヴーエもその流れで作品展示されている。ある意味、ジェノヴァのドーリア兄弟コレクション展でもあったのね
兄のマルコ・アントニオ(マルカントニオ)はナポリ、弟のジョヴァンニ・カルロはミラノを中心にコレクション活動を展開していたようで、兄のコレクションにナポリのカラヴァッジェスキ作品が多いのが了解されるし、展覧会を見逃した悔しさも増すのだわ
ネットで検索したら詳細なサイトがあった。
https://www.finestresullarte.info/847n_ultimo-caravaggio-mostra-spettacolare-e-provocatoria.php
ついでに、動画も…。