Netflixでイタリアのドラマ・シリーズ「リディア・ポエットの法律(La legge di Lidia Poët)」を非常に面白く見た。
https://www.youtube.com/watch?v=wmd6aWpzjH0
リディア・ポエット(Lidia Poët、1855 - 1949年)は実在の人物で、イタリア人初の近代女性弁護士。彼女の弁護士活動禁止は、女性がイタリアで法律を実践し、公職に就くことを許可する運動につながった。このドラマでは、弁護士活動禁止の判決を下した裁判所との戦いも描いている。
舞台はイタリア王国成立(1871年)後のトリノ。「マルクスの死んだ年」という台詞があるので1883年頃と思われる。(1865年にイタリア王国の首都はトリノからフィレンツェに移っている。)
ドラマは、当時の女性差別と闘う彼女にオマージュを捧げるものであるが、一種の推理探偵(弁護士)&活劇ドラマ仕立ての娯楽作品でもある。SEX描写があるので(+16)になっているけどね。当時のイタリアにおける女性の地位(&扱われ方)もだが、同時に階層社会の様相も織り込み描かれていて非常に興味深かった。
ストーリー的には事件設定や解決がちょっと安易(?)かもとは思えるものの、リディアが凄く魅力的に描かれ、バロック都市トリノでのロケを含め、リディアの時代衣装(髪型も)や室内装飾の素敵さにも目が喜んでしまった。1シリーズ(6話)を2日間で見ちゃたほどで、Season2もあると良いのだけどなぁ...。
で、舞台のトリノが懐かしかったのだよ!!
上↑は、裁判所の入っている建物として頻繁に登場した、現在「リソルジメント博物館」になってるカリニャーノ宮(Plazzo Carignano)。
下↓は、バレリーナ殺人事件で登場した侯爵の家がある(という設定の)騎馬像のあるサン・カルロ広場(Piazza San Carlo)。チョコレート市が開かれていた時の写真。
下↓は、「カフェ・サン・カルロ」でお茶しながら撮った時の写真。2年続けてトリノに通っちゃいましたものね。(前年は「カフェ・トリノ」でお茶した)。
ということで、楽しみながらイタリア語(短い台詞だけ)もお勉強できる貴重なドラマでもあったのだった。