国立西洋美術館で「クラーナハ展」再見の後、久々に常設展を観た。「カラヴァッジョ展」でマンフレディ《キリストの捕縛》が新規所蔵されたことは知っていたが、バスケニス《楽器のある静物》を観て少し驚いた。もちろん、バスケニスらしい埃まで描いてしまう精緻な描写が際立つ良品であると思う。
エヴァリスト・バスケニス《楽器のある静物》(1660年代後半)国立西洋美術館
以前観た「シルヴァーノ・ローディ・コレクション展」でも良く似た作品があった。で、西美のサイトで来歴を見たら...やはりローディ・コレクション経由だったのね!!
で、実は『聴覚のイコノグラフィア』(ありな書房)を読んでいたのだが、第5章エヴァリスト・バスケニス「楽器の静物画」で紹介されていたモノクロ図11《緋色のダマスク織の上のスピネットと四種の弦楽器》(1660年代後半 個人蔵)(P171)に良く似ているのだ。
ということは、モノクロ図も同じこの作品だったのだろうか???
(ちょっとだけ編集しました)