万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ダイクロイックガラスのパターンが美しい万華鏡

2007-07-16 20:08:34 | 万華鏡ブログ
スティーブ&ペギー・キテルソンご夫妻の2007年新作「Go With the Flow(流れのままに)」という作品です。彼らの基本的なスタイルは、ステンドガラスをスランピングという技術で2つの半筒に形成し、合わせて万華鏡のボディーを作ります。その基本形は変わらないまま、その製作技術を究め、新しい要素を取り入れて、毎年数種類の新作を発表しています。
特にパーラータイプは限定版の作品が多いのですが、万華鏡の筒と木のスタンドの組み合わせが何気ないように見えながらも、とてもよく考えられて創られています。全体的な姿が一つのデザイン性のある置物であることを意識しているのです。
この作品は、ダイクロイックガラスを多用した作品のなかでも、デザイン上の新しさを感じます。黒で玉虫色の光沢のあるガラスに、流れるような模様にダイクロイックガラスをフュージングしたデザインは、筒の上に思いのまま絵を描いているようです。色合いは決して派手ではなく、控えめな輝きが魅力的で、渋いけれど華やかさのある雰囲気です。ダイクロイックガラスの表情の面白さを、今までとは違った手法で表現しました。日本の着物にとても興味があるというペギーさんですが、何となくそんな影響もあるのかなと感じるような作品です。
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