万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

130年前のオブジェクトセル

2007-07-26 19:37:02 | 万華鏡ブログ
これは、19世紀後半にアメリカで本格的に万華鏡を製作し、工業生産したといわれるチャールズ・ブッシュの万華鏡のオブジェクトセルです。所有者の許可を得て、写真を撮らせてもらいました。側面に1873年製作であること、チャールズ・ブッシュが特許を取った製品であることなどが刻まれ、パーラー型の万華鏡のシルエットもロゴマークとして刻まれています。
今から130年ほど前に作られた万華鏡の一部ですが、当時どんな人がこの万華鏡を購入し、楽しんだのでしょうか、身近で見るとそんな思いにかられます。
それから約100年後にアメリカで、仏教の曼荼羅のデザインと万華鏡の映像の類似性に気付き、このブッシュスコープを畏敬の念を持って見た人がいました。彼はその完成度の高さに驚きましたが、光学的に優れた現代の素材を持ってすれば、さらに素晴らしい万華鏡になると考え、優れたガラスアーティストにオブジェクトの製作を依頼し、万華鏡史上に残る素晴らしい作品を創りました。
その名前はクレイグ・ムッサーとビル・オコナー、カレイドスコープルネッサンスの草分けです。そんな流れを生み出した万華鏡のセルだと思うと、感激です。
このセルを良く見ると、ブッシュがパテントを取ったといわれる液体入りガラスアンプルが見えますね。
チャールズ・ブッシュについては今までにも何回か書いてきましたが、もしまとめて読み直したい方は、このブログの右側ずっと下のほうに検索機能がついています。チャールズ・ブッシュと入力してブログ内検索をかけていただきますと、彼に関する記事だけ出てきますのでご利用ください。
Comments (2)
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