万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ギャルリーヴィヴァンによる万華鏡の本

2007-07-27 14:42:35 | 万華鏡ブログ
現代万華鏡の展示会、展覧会を日本全国で行ってきたギャルリーヴィヴァンの10年間の軌跡を記した本「魅惑の世界 万華鏡」が発行されました。本のタイプは違うものの、先日ご紹介した照木さんの本と時を同じくして発行されたのには、日本における万華鏡界に作家さんが生まれ、何らかの歴史と呼べるものができてきたからではないでしょうか。
コレクションの貴重な作品の紹介、過去の展覧会の記録など、ギャルリーヴィヴァンが万華鏡界の中で果たしてきた役割を改めて認識する内容も興味深いのですが、一番魅力を感じたのは万華鏡作家に「思い出の万華鏡」を取り上げてもらい、そこから作家の個性や思い入れ、作品の数々を紹介するページです。
たくさんの現代万華鏡のひとつひとつに作家がいて、それぞれ作風があること、作品を、見る人に伝えたい願いを込めて創っていること、それらのことが理解されてこそ、おみやげ物や玩具だけではない、アート万華鏡の魅力というものが人々の心に浸透していくと思います。ですから、そんなアプローチで書かれたこの本に共感と嬉しさを感じました。
作家の作る万華鏡がアート作品として認められるには公立の美術館での紹介や展覧会がぜひとも必要であるというヴィヴァンの緒方さんの信念のもとに企画された万華鏡展覧会(3回目)が現在、岡崎市のおかざき世界子ども美術博物館で開催中です。
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