Reflections

時のかけらたち

イタリア歌曲の夕べ ・・・ Evening of Italian Lied

2014-11-25 23:55:20 | music
レオ・ヌッチ バリトン・リサイタル





ロッシーニ:「セビリャの理髪師」より“私は町の何でも屋”
さまざまなアーティストによるナポレターナ間奏曲(インストゥルメンタル)
       帰れソレントへ、サンタ・ルチア、フニクリ・フニクラ
ファルヴォ:彼女に告げて
デ・クルディス:夜の声
ディ・カプア:マリア・マリ
ロータ:映画音楽のテーマ(インストゥルメンタル)
    道~甘い生活~アマルコルド~8 1/2 
ヴェルディ:亡命者

ベッリーニ:「清教徒」より“ああ、永遠にお前を失ってしまった”
プッチーニ:プッチニアーナ(インストゥルメンタル)
       ラ・ボエーム、蝶々夫人、ジャンニ・スキッキより
      「ジャンニ・スキッキ」より”頭には寝帽子”
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」より“国を裏切る者”
ヴェルディ:「アイーダ」からのモチーフ(インストゥルメンタル)
      「ドン・カルロ」より“終わりの日は来た”


アンコール
 ヴェルディ:「リゴレット」より”悪魔め、鬼め”
       「仮面舞踏会」より”お前こそ心を汚すもの”
 カルディッロ:カタリ・カタリ
 トスティ:私は死にたい
 デ・クルディス:勿忘草


70歳を超えるバリトンが小さなアンサンブルを率いてのコンサートで
そのスタイルはとてもよかったと思いました。
最初の1曲でどうなることかと思いましたが、
歌い込むにつれ、声にキレがありのびやかになっていきました。
ホセ・カレーラスに比べると表現が固い感じでしたが
聴いているうちに心にしみるイタリアのあこがれの思いが
伝わってきました。ジェルソミーナにしても切ないのです。
イタリア歌曲を聴いていると何か届かないものに対する
憧れを感じ、帰れソレントへとか民謡を聴けば胸がきゅんとなります。

アンコールに私の大好きなカタリと勿忘草が入り嬉しかったです。
勿忘草は会場を巻き込んでの合唱となりました。

会場は白髪の人が多く、日本のこれからこんなに老人を抱えて
やっていくのは大変だと思わず思いました。
音楽会の会場で現実を見てしまいました。

コンサートは映画音楽なども入り、楽しめるものでした。

今週末のホセ・カレーラスのコンサートが楽しみです。
コメント (6)
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