Reflections

時のかけらたち

vivid 広重 ・・・ vivid Hiroshige

2016-05-21 23:42:19 | art
5月20日



朝日新聞販売店のプレゼントが当たって、娘とサントリー美術館の広重展に行きました。
想像以上に素晴らしいコレクションでした。

このコレクションを持っていた原安三郎に興味を持って調べたら
こんな説明がありました。


3歳の時に関節炎を発症し、右腕と左脚に障害が残った。 そのため中学校で体操が履修できない
ことを理由に退学処分を受けるが、たまたま視察に訪れた文部大臣に直訴し再入学が許可された。
また早稲田大学卒業後は、前述の山本条太郎の紹介で三井物産に入社の話が進むも障害を理由に
断られている。
自らが社長まで勤めた日本化薬は、太平洋戦争中も軍用火薬を製造せず産業用に徹していたため、
戦後の公職追放を免れた。

あの戦争中に勇気のある行動をとったのですね。



「六十余州名所図会(ろくじゅうよしゅうめいしょずえ)」と「名所江戸百景」と北斎の「千絵の海」
初版を集めて、色もあざやかで驚きました。ブラタモリのように現在の写真とともに展示してあり
面白かったです。
まるでゴーギャンかと思うような遠景の山もありました。ゴッホが模写し、大きな影響を
与えた浮世絵。どれも動きがあり、構図が斬新で、色がとてもきれいでした。









外国人も多く、若い女性が同行の女性に説明していました。
興味の深さは日本人以上ですね。

海外に流出したものも展示されていましたが、とても渋い掛け軸だったり
国を問わず惹きつけるのが芸術です。











浮世絵の展覧会に行ったのはこれが初めてで、初摺りのせいか色もきれいで
すばらしかったです。初めてでなかったかな。国立博物館で一部美人画が集まっていた
コレクションを見たことがありました。いわゆる浮世絵展とか、浮世絵美術館は
行ったことがありませんでした。


北斎の千絵の海も日本の漁法がいろいろ集められていて、その生き生きとした描写で
すばらしかったです。

それぞれ水をテーマにしたような浮世絵でした。
赤富士ではなく黒富士もすてきでした。

日本の芸術に触れた週でした。
コメント
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