海は燃えている イタリア最南端の小さな島
2月からずっとやっていたけどいよいよ終わりが近くなって、あわててヨガをキャンセルして見に行きました。
他にもデヴィッド・ボウイのドキュメンタリーや「沈黙」が終わり近くなっているし、ヨーヨーマも見たいし、久しぶりに
見たい映画がかかっています。
真実は声高に語られないという監督のインタヴュー記事が映画館に貼ってあった。
トルコの溺死した難民の男の子の写真は衝撃的で記憶がよみがえるが、ロージ監督はそのようには
描かない。島の漁師や子供の普通の暮らしとシンクロしない押し寄せる難民たち。
シリアだけでない、アフリカの国々から命がけで逃げてくる人々、そして弱者や貧しい人は船底の
暑さで命を落とす。なんとも痛ましい現実。監督は1年半島に滞在してこの映画を
撮ったとのことだった。
この町の医師の「こうした人々を救うのは人間としての務めだ」「人間の尊厳さえも損なう
検死の作業には作業には慣れることはない」という言葉は心に深く響く。
無線が入れば救出に向かう人々。イタリアの人たちの努力には頭が下がる。
監督のインタヴュー記事がいくつかあったけれどイタリア文化会館で行われた
「未知のものを受け入れる精神を学ぶべき」にリンクを貼りました。
美しい海と黒いビニール袋に入れられた遺体の山が対照的で何とも言えなかった。
監督は検死の場面やいろいろ惨い場面を撮っていたけれどそういうものは使わなかったとどこかで
語っていました。静かでやるせなさが広がる映画です。
今世界が門を閉ざそうとしているときにドイツの映画祭で賞をとったり、アカデミー賞のノミネートなど
とても意味があることだと思いました。
難民のボートの中で何が起きるのか、視覚でとらえるのと新聞記事で見るのとは全然違います。
今自分の中でも人間としての務めという言葉が人生の最後のステージで入ってきた
重い言葉です。
映画の予告で見た「僕と魔法の言葉たち」
も感動的でした。
昨日は久々にフェリシッチミで元の職場の同僚とワインを飲みながら
おしゃべりの時間。 バックグラウンドにカヴァレリア・ルスチカーナを
聞きながら。 最後はサラ・ブライトマンの Time to say good by で。
とても贅沢な時間です。
シチリアのワイン フラッパート
個性的なワインでした。
カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲はみんな大好きな曲ですが、
ゴッド・ファーザーでも使われたとのことで、映画の話になり、どの映画が自分のベストか
なんていうところまで発展して難しい。
その時に浮かばなかったのですが、今日またエリセ監督のミツバチのささやきをやるとの予告が
あり、そう私のベスト5には入るねなんて思ったり・・・
後オルミ監督の木靴の樹。
メリル・ストリープだと恋に落ちて、プレンティ、愛と悲しみの果て(Out of Africa)、ディア・ハンターとか
ロベール・ブレッソンの白夜
天井桟敷の人々
旅芸人の記録 テオ・アンゲロプロス
大地の歌 サタジット・レイ
惑星ソラリス、ノスタルジア タルコフスキー
機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲、オブローモフの生涯より、黒い瞳 ニキータ・ミハルコフ
家族の肖像、ルードリッヒ、イノセント、ベニスに死す ヴィスコンティ
眺めのいい部屋 アイヴォリー 初めてダニエル・ディ・ルイスを見た映画。「私のお父さん」を一躍有名にしました。
存在の耐えられない軽さ ダニエル・ディ・ルイスがすごくよかった。ジュリエット・ビノシュを初めてこの映画で知りました。
パゾリーニは王女メディアくらいしか見なかったかも。
小学生の時見て、忘れられないのがフェリーニの「道」とフランス映画の古典「赤い風船」
ジェームス・ディーンを見たくて見たのが「エデンの東」。中学生には難しかったかも。
ウェスト・サイド・ストーリィは映画を見てすぐ買った初めて自分で買ったレコード。
デビット・リーンのライアンの娘とかも見に行った学生時代。
ロバート・レッドフォードの「追憶」
マイク・ニコルズの「卒業」 ダスティン・ホフマンを初めて見て、サイモンとガーファンクルの音楽が印象的だった。
テレンス・マリックの「天国の日々」映像、音楽とトータルで素晴らしい映画だった。
古いところばっかりですが、最近ではないけれど新しいところでは
大好きな映画はイル・ポスティーノ、TVで見たけれどニュー・シネマ・パラダイスとか。
やっぱりイタリア映画とかフランス映画が好きだけど、最近はドキュメンタリーを結構見ている。
自分の好きな映画ベスト5を決めるのは難しそう。まだ忘れている映画もたくさんありそう。
トリュフォー監督とかも見たけど好きな映画には入らないかも。
前回のフェリシッチミは3月17日に今の職場の同僚と来て、北の白ワインをいただきました。
こちらは飲んでいないけれどラベルがかわいいので撮らさせてもらいました。
ここでは珍しいチーズがいただけます。
その時来ていた人が東芝EMIでボサノバを歌うブラジル系の人のプロデュースにかかわっているらしく、同僚も
たまたま東芝EMIの方を知っていて同じ人を知っているらしく話が弾みました。
なんだか話がいろいろつながって。彼女は私の高校が火災にあった時の、担当刑事がお父様だったし・・
不思議なつながり・・今日もだいぶ後輩だけどスペイン在住の有名なフラメンコ・ギタリストがいると
教えてくれました。彼女の小学校・中学校からT高校に行った人も場所柄結構いるのかも。
昨日はワインと音楽とで、帰ってからバッタリ寝てしまいました。