おとといはナタリー・デセイのコンサート。昨日はヨーヨー・マのドキュメンタリーを
見て音楽を超えた映画に圧倒された。ドキュメンタリーを見た後オフの娘と渋谷でオーガニックのランチ。
帰ってから夜遅くまで、型紙の図案を作成して、色をどう重ねるか、塗り分けるかとか考えていると
頭の体操になって面白い。 この年になってから再び創作の楽しさを感じることはうれしいこと。
今まで失っていたことを人生の最後のステージで取り戻すことができれば。
今日午後からの江戸更紗工房では新しい型を色分けした5枚に写し取る作業。
川の流れを聞きながら・・ ラジカセからの音楽を聴きながら・・
着いたら職人さんたちが川べりにベンチを持って行ってお花見ランチをしていました。
今シーズン第1回の都民劇場コンサートは声楽でした。以前にも登場したナタリー・デセイ。
2017年4月12日
ソプラノ:ナタリー・デセイ
ピアノ:フィリップ・カサール
プログラム
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より
スザンナのアリア ”恋人よ、早くここへ”
シューベルト:ひめごとD719 若い尼僧D828 ミニョンの歌D877” ズライカD720”
糸を紡ぐグレートヒェンD118
モーツァルト:歌劇「魔笛」より
パミーナのアリア”愛の喜びは消え”
プフィッツナー:歌曲集<古い歌>Op.33
ショーソン:終わりなき歌Op.37
ビゼー:別れを告げるアラビアの女主人
ドビュッシー:前奏曲「亜麻色の髪の乙女」
「水の精」(ピアノ・ソロ)
ドビュッシー:未練 死化粧
グノー:歌劇「ファウスト」より
宝石の歌”何と美しいこの姿”
アンコール
ドリーブ: カディスの娘たち
R.シュトラウス:私の頭上であなたの黒髪を
ドビュッシー:歌劇「ペレアストメリザンド」第3幕より
久しぶりに聴くナタリー・デセイ・・人間の声という最高の楽器。
とてもいい気持ちになって意識が遠のく。気が付いたらアンコールののりだと思ったら
ほんとうにアンコールで驚きました。
この声の空間に自分がいることが幸せでした。
またピアノがすごくいい。最近はたんに伴奏だけでなく、味のある伴奏者も多いですよね。
力の抜けたフランス人らしいコンサートを楽しみました。
コンサートの曲がYouTubeでなかったので大好きなラフマニノフのヴォカリーズで
奇跡の歌声を。
最近よくついてくるおまけ)
最近ハマっているScott Walker による現代曲。
Ute Lemper に自作の曲をプロデュース。
Ute Lemper はドイツ生まれのシャンソン歌手。
これらの曲はScott自身で歌うよりずっといいように思える。
Scottの曲の疎外感はも宇宙的。宇宙からの音楽のようにも聞こえる。
Stingがなんという疎外感とドキュメンタリーで語っていた。
人々がLove & Peaceに酔いしれていた時代に人間の心理の奥深くに
潜って行った。
Ute Lemperは感情を殺して歌うのがすごく難しかったと語っていた。
その先に見える美しさ。
Ute Lemper
Written and produced by Scott Walker