Reflections

時のかけらたち

ブリューゲル一族の絵画展へ ・・・ Brueghel: 150 Years of an Artistic Dynasty

2018-02-25 22:34:55 | art
2月21日



TVでブルーゲル展の紹介をしていて、もうやっているんだと驚き、
シニア無料の日が間近だったのを知り、行って来ました。
ブリューゲルの絵を見るのにぴったりのどんよりした日でした。
















あの農民の婚礼の祭りと、刺繍で刺したことがある花の絵を見に。
ウィーン美術史美術館で見たかった絵があったので、それかと思ったら違って
ちょっと残念でした。

「農民の婚宴」は中学の美術の宿題で美術関連のスクラップブックを作ることに
なっていて、スクラップされた絵の一つでした。母が読んでいた「婦人之友」から
ラベンナのモザイクや、ボッティチェリの「春」などとともに切り取ったものです。
この時は、部分的なアップ写真もあり、絵を充分楽しむことができました。
いつかウィーン美術史美術館に行ったら、見たいと思い続けていました。
今回のは「野外での婚礼の踊り」でピーター・ブリューゲル2世のものでした。

一族で模写して伝えて行った絵も多く、模写していくと装飾的になって
何か絵の持つ生き生きとした力が消えていくような気がします。

農民の絵は場所的にもゴッホにも繋がっていくような気がしました。
ボスの影響を強く受けているけれど、内容的には人間に対してそれほど
悲観的ではなかったよう。

時の皇帝も農民の生活や自然を描くことを推奨したとのことで
きらびやかな美の世界とは違う世界です。
風景画の海のブルーの色がとてもきれいだったことが印象に残っています。
寓意的なものや皮肉っぽいものもあり、絵画のまた別の一つの側面ですね。

かなりの量の作品が来ていましたが、ほとんどがプライベート・コレクションというのが
すごいです。どこに行っても見る機会がない絵です。

ピーター・ブリューゲルからひ孫まで150年に亘る絵が連なっていました。



ピーター・ブリューゲル2世 鳥罠




ひ孫のヤン・ファン・ケッセル1世  蝶 カブトムシ コウモリの習作


今回、ヤン・ブリューゲルの花の絵もたくさん来ていましたが、久しぶりに
刺繍で刺した絵を出してみました。原画がブリューゲル、刺繍にアレンジしたのが
佐藤雅子さん、刺繍を教えてもらったのはのちに田中泯夫人となった職場の先輩。
1枚は完成させて、クッションにはしていなくて、もう1枚は未完成です。
古い家には合いそうだけど、なんとなく家には合いそうもなくて・・









ブリューゲル展を見た後だとちょっと恥ずかしいような・・・


コメント (2)
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