Reflections

時のかけらたち

大観イヤーの始まり ・・・ Taikan Year

2018-02-22 23:55:13 | art
今年の初めに初めて横山大観の池の端の住まいを見学してから
はじめて大観に気が付いた感じがします。今年は運よく生誕150周年でいろいろな企画展を
見ることができそうです。

私が大観を好きになったのは、たぶんあまり上手ではないから。
上手に描こうとは思っていない。彼は写実ではない。写実をもとにしているけれど。
色が鮮やかでとてもきれい。墨は墨でいい。

新しいことを求めていて、かなり斬新で、今でも新しさを感じてしまいます。
アカデミックと勘違いしてほんものもあまり見ないで、今まで過ごしていました。

「描くことを練習することはたいしたことではない。
人間を作ることが一番大切なことである。」

2月18日に見た2つの展覧会です。






講談社の野間コレクションは日本画のすごい量のコレクションを持っているようです。富士山の色紙もたくさんありました。
その中でも目を引いたのが西の大観とよばれた矢野橋村。主人の母方の実家が今治で曙という旅館をやっていて、
矢野橋村をバックアップしていたので、帯に描いたものや色紙が残っていました。

大観の富士は崇高な感じがします。精神的な絵です。
霊峰と書いてあることも多いですが・・


三保の松原の絵もありました。空高く飛ぶ天女も。羽衣では天女は月に住んでいるみたいですね。

他の富士では川端龍子の斬新な富士が良かったです。







山種美術館では個人的に親交のあった創立者山﨑種二が美術館に置くのならというので買うことができた
「心神」や若いころの水墨画「楚水の巻」、「木兎」、「喜撰山」、「叭呵鳥」が良かったです。











この「作右衛門の家」だけ撮影OKだったとのこと。娘が気がついてスマホで撮っていました。






他に大好きな奥村土牛や、日本画の代表的な画家たちの絵も最後に展示してありました。


あるばとろすさんのブログに大観の絵がたくさん載せてあります。
コメント (2)
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