Reflections

時のかけらたち

TRYから国立新美術館へ -1 ・・・ from TRY to The National Art Center, Tokyo -1

2018-05-04 23:59:05 | art


5月のスケジュールを立てていたら、急に7日で終了する印象派が中心のコレクションを
見に行きたくなってしまい、今日Tryへ金継した作品を取りに行ってから、大江戸線1本で
六本木まで

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
Impressionist Masterpieces from the E.G. Buehrle Collection, Zurich (Switzerland)

を夕方見に行きました。会期終了が近くなり、毎日8時までの開催となっていました。
最近はモネ展くらいで印象派はあまりもう見に行かなくなっていましたが、このコレクションとして見るのが
最後の機会ということ、そして、急に目の洗濯をしたくなり出かけました。
目が洗われるという感覚は十年ちょっと前になるかまだ小学生の娘と秋の東福寺のもみじを見たときに
初めて経験したものでした。

5月は横山大観展に行く予定でしたが、終了間近なコレクションが先になりました。
シスレー、ピサロ、モネ、マネ、シニャック、ボナール、ロートレック、ドガ、セザンヌ
ゴーギャン、ゴッホ、最後はピカソやブラックまでのプライベートコレクションとしてすごく質が高くて
驚くようですが、セキュリティの問題などでチューリッヒ美術館へ今後移管されるとのことです。
以前盗難事件があったり、うろ覚えですが、大戦中ユダヤ人から没収された絵画がわたっていたり、
いろいろなことがあったようです。ビューレルはナチスに対抗するために武器産業で儲けた
実業家でもありました。

子どものころからなじんでいた画家たちなので、目に心地よく懐かしい思いです。早々この色合いなの・・と
絵と対話しながら見ていました。セザンヌの赤いチョッキの少年も昔の友達にあったような懐かしい気持ちに
なりました。セザンヌが大好きだった若い頃。ルノワールのイレーヌは確かブリジストン美術館で見たことが
あります。実家に置いてあった展覧会のカタログは処分してしまっていたのでちょっと残念に思うことも。

モネのウォータールー橋とゴッホの花の絵が見たかったのですが、なかなか充実のコレクションでした。
それほど混んでいないという噂でしたが、夕方とはいえ連休だったので入るまで時間がかかりましたが、
人数をかなり絞ったせいかゆったりと見れました。車いすの人も充分見ることができていました。
混雑させない会場の配慮に感謝です。

ゴッホの絵は力強いタッチがエネルギーを感じるけれど、傷跡のようでもあり、見るのに心が痛くなるのですが
好きな絵です。絵から出てくる気のようなものが半端ないと思います。

かつて大好きだった絵たちに会うことができてとてもいい一日でした。
Tryでも中島惠作品展をやっていて、
これもまたとてもよかったので続けて明日写真を整理して載せる予定です。





クロード・モネ
《陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン》




ポール・セザンヌ
《赤いチョッキの少年》




カミーユ・ピサロ
《ルーヴシエンヌの雪道》




クロード・モネ
《ジヴェルニーのモネの庭》




フィンセント・ファン・ゴッホ
《花咲くマロニエの枝》



Buehrle Collection のサイトからコピーが可能でしたので、貼り付けました。
写真のリサイズしながら、もう5月5日なのだと改めてびっくりしました。
それで柏餅あんなに売っていたのね。ちまきは明日買わないと明後日は見事に
売っていない。まるでクリスマスケーキのよう。もう子供の日が来てしまったのですね。


May 4  2018  
コメント
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