10月30日
妹から連絡があった以前ファゴッティングレースを紹介してもらった伊藤真砂子さん
の作品展にイタリア語の前に行くことにしました。妹が連絡してきたのが、なんと終わる3日前。
銀座の花あさぎという画廊の企画展。なかなか面白い取り合わせでした。
朝、青空が広がっていました。
銀座の日動画廊を通り過ぎました。変わらず同じ場所にある画廊です。
父の叔父の庫田叕の個展があった時、オープニングパーティに一緒に行ったのも熊野古道を一緒に歩いた
友達だったことを通り過ぎる時に思い出しました。大きな花束を持って行きました。50年近く前のことです。
銀座の「花あさぎ」というギャラリーには、ちょうど真砂子さんがいらしたので、お話をたくさんして
写真をあまり撮っていませんでした。皆さん、インスタなどにあげているので写真OKでした。
おいてあったポストカードをスキャンして・・・
一部撮影したのを載せます。
小野わこさんのボビンレース
とにかく色が鮮やかできれいでした。小野さんも伊藤さんも日本刺繍のご出身とか。
日本刺繍の糸が残っているのを見ただけでも色の美しさに魅了されたと話されていました。
伊藤さんは私と同じ年でした。日本刺繍をやっていたせいか糸はシルクを使われています。
シルクはすごく張りがあってしっかりとしていました。ピアスにしても大丈夫です。
妹は和服のリメイクを習おうとして、伊藤さんを知ったとのことです。私が時々行く
呉服の「とみひろ」で帯の展覧会をしたこともあったとのこと。
和服のリメイクでも切り刻むことはしないで、なるべく切らないで生かすことを考えて
いるとか・・ どうしてもへ立ってしまったのは裂き織のように細く切ってからモヘアを
絡ませて使うと面白いと話されていました。
カラフルなものもたくさんあったのに、写真を撮るのも忘れた私。
日本ではレースは根付かなかったのですが、最初に日本に持ち込まれたのは鑑真和尚が
中国から骨壺の包むものとして持ってこられたそうです。日本では編み物やレースは発展
しませんでした。ボビンレースの技術などが広まったのは明治以降だそうです。
着ていた洋服にぴったりだったブローチを持ち帰ってしまったのですが、ニットなどに負担のかからない軽さです。帽子に着けても
いいかと。アクリルの額に入れて飾れば影がきれいということです。つけない時には飾れる作品です。クリエイティブな面白い
作品です。
ガラスの作家さんの透明なきれいなアクセサリー。ちょうどいらしたので作り方を説明して
いただきました。色鉛筆や銀泊を使っているとか・・・ 東山魁夷の絵見たいねと話していました。
こちらのガラスを削って描いた模様のある入れ物も素敵でした。
この後、イタリア語のレッスンがあるので急いでサンドイッチでも食べて向かおうと思ったのですが、
地下鉄駅までの間に簡単なイートインのあるお店がなくて、銀座らしいお店に入ってしまいました。
ハーフサンドイッチとモンブランがセットでお得というので、贅沢をしてしまいました。
そのあとのイタリア語のレッスンでは、ひとつのものを説明するゲームをしたのですが、やっぱり
無から文章を作るのはすごく難しい。1カ月に一度のレッスンでは全く定着しなくて・・・
日常会話的なものは何とか表現しようとすると少しはできるのですが・・
今でもテキストなしでラジオのイタリア語を聴くことは定着してきたのですが、先月の宿題合わせが
戻ってきたら近過去の文章を受け身に変えるのですが、前置詞+定冠詞を未だに省略したような形に
なることを忘れていたり・・他ラジオで以前復習していた時も冠詞がすごく難しく、部分冠詞もなじめなく
活用とか覚えられないところもありますが、なかなか慣れない言葉です。
またジャンニ・ロダーリの詩も読みました。
GIANNI RODARI, Dopo la pioggia.
Dopo la pioggia viene il sereno
brilla in cielo l'arcobaleno.
È come un ponte imbandierato
e il sole ci passa festeggiato.
È bello guardare a naso in su
le sue bandiere rosse e blu.
Però lo si vede, questo è male
soltanto dopo il temporale.
Non sarebbe più conveniente
il temporale non farlo per niente?
Un arcobaleno senza tempesta,
questa si che sarebbe una festa.
Sarebbe una festa per tutta la terra
fare la pace prima della guerra.
ほんとうにすべてを破壊しつくさないと平和はやってこないのだろうかと思わないではいられない詩です。
Oct. 31 2022 Ginza
庫田叕(くらたてつ・1907-1994) 窓辺の風景
福岡県美のたからもの 福岡県立バーチャル美術館より