和具で船を降りて、バス停まで歩くのに、大体の感じはわかっていたのですが、方向を間違うと
時間がそれほどないので大変なことになってしまいます。1時間に1本もないバスです。船着き場に
人でもいるのかと思ったら無人で確認する人がいません。近くに福祉協議会の事務所のようなものが
あり、外から人が見えたので、声をかけて尋ねてみました。雨も少し降っていて、そこにいた女性が
歩くと結構あるから車で乗せて行ってあげると言われたのですが、彼は大丈夫と丁寧に辞退していました。
私だったら乗せてもらっちゃう所ですが。道さえ間違わなければ10分程度で行ける場所です。
途中で曲がり角を確認するためにその近くの魚屋さんに買いに来ていた高校生くらいの男の子に尋ねたら
外国人でわからないと笑っていました。志摩や熊野で宿泊施設で働いているアジアの人が多いのに驚きを
感じました。言葉がうまく話せる人、話せない人といましたがどの人も一生懸命働いている若者でした。
バスで大王埼に着いてすぐ、田中料理店に電話して、お店に向かったのですが、私が方向感覚が全くないので
正反対の方向にナビしてしまいました。来るときにバスから駐車場も見たので、自信をもって案内したつもり
でしたが、この道バスが通る道じゃないよねと言われて、雨の中引き返して、反対方向に少し行き、無事お店に
入ることができました。雨でリュックもポンチョもビショビショ。彼にはあまりにも自信を持って言うから
負けたよと苦笑されてしまいました。
ここではランチを食べる場所を事前確認しておかないと食べるところはないと思い、調べておきました。
釣り客も多い場所ですが、お魚がおいしいお店でした。
鰹の茶漬けと煮つけはカサゴ? 味噌汁もおいしかったです。フライは鯵だったかしら?
鰹茶漬けはここの名物でランチの白米を変えることができました。
とてもおいしかったです。最初はそのままで最後にお茶漬けにしました。
大王埼灯台に行ってみようということになり、向かいました。
海の表面から筋蒸気が上がっていて幻想的な風景でした。あとから調べたら「けあらし」と呼ぶのですね。
水温と空気の温度差で発生すると教えてもらいましたが、気温が下がった朝に見られると書いてありました。
波切九鬼城城址展望公園からの眺め。
波切九鬼城は九鬼嘉隆(くきよしたか)が生まれた城で、九鬼嘉隆は戦国最強の水軍と呼ばれた九鬼水軍を
率いていた武将です。
灯台は熊野灘と遠州灘を分ける海の難所、大王崎に建っています。
九鬼城址展望公園のあずまやで彼はリュックからレインウエアを出してくれて貸してくれました。
雨がずっと降っていて、私の簡単なポンチョはちょっとお粗末すぎました。ウィンドブレーカも持ってきたの
ですが、ちょっとオーバーな感じがして着ていませんでした。彼の富士山登山用リュックの中には必要なものが
全部そろっていました。適切なものを持っていると助かります。今回は前回持っていなかった登山用手袋を
持って行ったので役に立ちました。
スマホの方が明るく撮れていました。
画家の街とも言われています。
彼も学生時代に絵を描きに来たと話していました。
灯台への登り道にレトロな絵が・・・
波切神社の古い階段を登ります。
鯨石と言って、鯨のおなかから出てきたという石。
崎山公園からの眺め
友人はこの辺の家に昔の名残が少しあると話していました。
絵は結構長く描いていたと思いますが、今は全く描いていなくて、絵も残っていないとのこと。
会社のクラブの展覧会をしても広報に買われてしまったことがありました。私はその時残っていた
1枚をもらいましたが、実家の引っ越しの時に妹に預かってもらったのですが、妹の家も建て替え
行方不明となってしまって残念です。ブラマンクの絵のような教会を描いたものでした。
大王崎からバスで鵜方に出て、近鉄特急を乗り継いで名古屋に出て帰りました。
今回も奇跡の聖域への旅でした。友人は私の荷物を軽くして、安全に配慮してくれて、おかげで今回は一眼レフの
カメラを持って行くことができました。私は友人の心の重荷を少しでも軽くしてあげることができていたらうれしく思います。
帰りの列車で今回はどこがよかったか聞いたら、高野坂と建築をやっていたせいなのか賢島で思いがけず志摩観光ホテルが見れて
良かったと答えていました。私は雪の花の窟と高野坂と海がどこでもきれいだったのがよかったかしら・・
前回のハイキングの時は初心者が前を歩くのが鉄則と前を歩いたことが多かったけど、今回は緩い坂だったで写真を撮りながら
後をついて行くことが多かった。背中を見ながらついて行くのもいいものでした。
私たちの旅はこれからも高野山から龍神、熊野古道中辺路田辺から高原、桜継神社までと吉野にも行ってみたいと夢が膨らみます。
Jan. 27 2023 Shima