N響1979回定期公演
2023年2月15日 サントリーホール
プログラム:
ドヴォルザーク/序曲「フス教徒」作品67
シマノフスキ/交響曲 第4番 作品60「協奏交響曲」*
ブラームス/交響曲 第4番 ホ短調 作品98
アンコール:
シマノフスキ作曲
20のマズルカ 作品50 ― 第3曲
指揮:ヤクブ・フルシャ ピアノ:ピョートル・アンデルシェフスキ
久しぶりに生の音楽を体に浴びました。乾いた土に水がしみこんでいくように
体の隅々まで音が満たしてくれました。ブラームスの4番はまるで大河の流れのように
音が流れ出ました。
アンデルシェフスキーの指がピアノに触れたとたん、そうこの音と、彼の紡ぎだす音楽を
楽しみました。
曲は初めてのシマノフスキです。
まるで宇宙から風が吹いているようなそんな感じでした。また時にエネルギッシュでストラヴィンスキーの
春の祭典を思い出させました。
フルシャの指揮はパワフルで音を目いっぱいならせていたような感じ。ブラームスの4番のように
良く演奏される曲は他の指揮者との違いがはっきりわかります。私はエレガントでメリハリのある
ファビオ・ルイージの方が好きかな。最初のドヴォルザークの曲からもうクライマックスでした。
シマノフスキが素晴らしかったと思いました。ピアノもオーケストラの一つの楽器のように
全体に溶け込んでいました。とにかく元気いっぱいの今脂ののっている指揮者と言った感じでした。
アンコールのシマノフスキーも空間の中に溶け込むように素晴らしかったです。
音楽を聴いていたときに浮かんだのは亡くなった主人のことと、最近何十年ぶりかに再会した友人のこと。
頑張って生きた主人のことは私だけがその大変さがわかったと思います。そして友人にはまた絵を描いてほしいと
思いました。すべてをそぎ落としてしまった中から何か生まれてくるものはないのかしら。才能があるだけに
もったいないと感じる私です。一緒に旅したことも現実のことではなく、夢の世界の出来事のようにも思える
この頃です。
Piotr Anderszewski – J.S. Bach: Well-Tempered Clavier, Book 2: Prelude No. 8 in D-Sharp Minor
Well-Tempered Clavier, Book 2, Prelude and Fugue No. 17 in A-Flat Major, BWV 886: I. Prelude
ピョートル・アンデルジェフスキ 平均律クラヴィーア曲集第2巻から
久しぶりにアンデルシェフスキーのバッハを聴いています。泣けてくるのはどうしてだろう・・その美しさに
たまたま隣の席の方とお話して私がチケットを買うことができなかった河村尚子さんのサントリー賞受賞記念コンサートが
小ホールで3月にあることを知りました。そして当日のフライヤーの中からアンデルシェフスキーのソロコンサートが来週
あることを知りました。ヤマハホールでしたがオペラシティとかよりチケットが高く、ちょうどイタリア文化会館で
レモ・アンツォビーノのピアノコンサートの抽選が当たっていたので一度諦めましたがどうしても行きたくなり
河村さんと合わせてチケットを申し込みました。両方とも残り僅かでした。
アンデルシェフスキーはもう何回も行っていますが、特にバッハが好きでCDにサインをいただいている時、そのことを
彼に伝えたことがありました。
やっぱり行くことにしてしまいました。
熊野旅行中、友達とも音楽の話も時々していましたが、帰ってからも音楽の話をショートメッセージでして(彼はSNSが
入ってきたとき、一切の関係を断ち切るためにPCを使わなくなったので)私とよく似た曲が好きなことがわかりました。
「想いの届く日」がいいと言われて、思い出したのが昨年のホセ・カレーラスのコンサートのタイトルと同じで
カレーラスはこのコロナの時代にふさわしいとタイトルにしたものでした。その時に聴いた曲を思い出し、聴いています。
Jose Carreras 2010 LUNA PARK, "EL DIA QUE ME QUIERAS" (12) 「想いの届く日」
彼が教えてくれたの中世の音楽。まるでグレゴリオ聖歌のような「モンセラットの赤い本」
𝔏𝔩𝔦𝔟𝔯𝔢 𝔙𝔢𝔯𝔪𝔢𝔩𝔩 𝔡𝔢 𝔐𝔬𝔫𝔱𝔰𝔢𝔯𝔯𝔞𝔱 - Unicorn Ensemble, New London Consort, Alla Francesca, Micrologus...
ゲームの音楽もいいと私の知らない世界を知りました。教会音楽の和音やスケールが使われているとのこと。
すぎやまこういち氏が亡くなったときの番組でゲームの音楽も侮れないと思ったことがありました。
清塚信也【FF7 エアリスのテーマ Aerith Theme】癒しスキルに全振り
来シーズンのN響のラインアップを見ながら、今年の音楽シーズンがまた楽しみになってきました。
ヒラリー・ハーンの演奏会も知り、なんと私の中・高の同級生が銀座でするライブと重なってしまっていて
悩んでいるところです。
Feb. 15 2023 Roppongi